元山ガールの放浪記

感動した映画とかテレビとか本とか・・・いろんな作品について、ちょっとだけマニアックな視点から、気まぐれに書いてます。

バラエティと登山

2012年10月10日 | 日記
前回のイモトのマッターホルン登頂に関する記事に、
思いもよらずたくさんの反響をいただいた。

一点、何人かの方が指摘して下さったように、
私はヘリでの下山理由の部分を見逃していた。
その点が分かっていたら、確かに番組全体の印象は大きく変わっていたと思う。
番組を作った方々には申し訳ないし、
指摘して下さった方々、ありがとうございました。

ただ、それでも意見が割れる要素は色々あった番組だと思う。
後で気づいたのだが、いつの間にか私自身の番組に対する期待が、
一般のバラエティ番組を見る時とは質が変わっていたため
今まで通りの伝え方だと違和感を感じてしまった点は
きっと変わらなかったのではないか、とも思う。

前回も書いているように、私はイモトと番組のファンだし、
おまけに山ファンでもある。
その全てをよい形で見せてくれることをすごく期待している。
特に、伝統的な山の世界は「初心者」「若者」「女性」にはかなり厳しい。
ある意味バリバリの男社会でもある。
イモトが、バラエティを盾にそんな世界を軽々突破してくれたら、それは痛快だ。

一方で、山の持つ神々しさや、未知なるものへの憧れと恐れ、
リスクを乗り越えていく勇気と繊細さ、
そういう伝統的に描かれてきた部分をちゃんと見せてほしい、という期待もやはりある。
それは男だろうが女だろうが、若かろうが年よりだろうが、
わけ隔てなく要求されてくることで、
いくら時代が変わっても、変わらないと思うし、
いつまでも存在してほしいと感じる部分でもあるからだ。

彼女が挑んでいるのが、もはや正真正銘の「登山」であることを否定する人は
いないと思うし、だからこそ色んな見方をする人がいて当然だと思う。
否定的な意見を述べているように見える人たちも、実際には彼女の登頂には喜び、
感銘を受けた上で、期待と心配から意見を述べている人が多いのではないか。

「バラエティ」だから「彼女は芸人だから」、という理由で
その枠内に収まるだけでは、もはや満足しない人もたくさんいるのだ。
私もその一人であり、個人的には、その期待を背負い、
芸人としての表現と、純粋に登山に挑む気持ちとの狭間で悩んで
答えを見つけるイモトが見たいし、
彼女が変わっていくなら、それに番組もしっかりついていってほしいと感じている。








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1 コメント

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Unknown (西行 桜)
2012-12-19 03:47:37
私も山をよく登ってきたがイモトは面白い
頑張っている姿は痛快で清々しい
登る行為は芸人だろうが誰であろうが辛い時は
辛くて誤魔化せる世界じゃない
イモトに惜しみない拍手を送りたい
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