goo blog サービス終了のお知らせ 

Loomings

映画・舞台の感想や俳優さん情報等。基本各種メディア込みのレ・ミゼラブル廃。近頃は「ただの日記」多し。

日記です

2022-06-12 21:26:32 | 雑記
一時
朝から晴天。でも相変わらず眠いです。外出は近くのコンビニへお昼ごはんと明日の朝食用サラダ野菜等を買いに出たくらい。
午後、一天にわかにかき曇り……どころではなく、突然の土砂降りにびっくり!近くで落雷もあった模様です。洗濯物を外干ししていなくて良かった。しかし1時間も経たずまた晴れてきたのにも驚きました。夕立と言うには早過ぎたし、これがゲリラ豪雨というものでしょうか。

家で何をしていたかと言うと、羽生結弦選手のソチ五輪までの演技を集めたBlu-ray『覚醒の時』をずっと観ていました。まだ全部は見切れていません。実は以前にも同じものを買っていたのですが、「今はまだその時ではない」と思ってずっと観ないでいるうちにケースが破損してしまい、最近買い直したのです。羽生くんの今後の進退はともかく、そろそろ観ても良いか……という気持ちになったもので。観ている間、いろいろ思い出すこともありました。やはりクリケットへ行ってからの進化は凄かったなぁ、とか。平昌五輪までを追った新盤もそろそろ買おうかとも考えています(高いけれど)。

夜は今週も大河ドラマ【鎌倉殿の13人】。サブタイトル「狩りと獲物」。富士の巻狩りのエピソードだからという以上に象徴的なタイトルでもあります。
前半はその巻狩りで、お披露目の場だというのにあまり狩りが得意ではなさそうな万寿のため、ドタバタ小細工する御家人たちのコメディー的展開。後半は曽我兄弟の仇討ちにかこつけた頼朝襲撃計画の顛末。
御家人たちの小細工や「やらせ」に気がついても腐ることなく、「成長著しい金剛」の出来の良さに変にコンプレックスを抱くこともなく信頼を寄せる万寿。後半に於る混乱する現場での的確な判断と言い、事前に予想していたような「暗愚な二代目」として描かれていないところが、今後を考えるとつらいです。

打って変わってシリアス&ダークな後半では、曽我兄弟が頼朝の寝所を襲撃。兄の十郎は、仇討ちだと信じて行動を共にしていた仁田忠常に討ち取られ、弟の五郎が首を取った「頼朝」は身代わりとなっていた工藤祐経でした。そのとき頼朝は、側近の安達盛長の目を盗んで、比企能員と共に現地に来ていた比奈の許へ忍んで行こうとしていたのでした。そんなことではないかと予測して待ち構えていた義時によって、その企みは頓挫しますが……
しかし鎌倉への第一報では頼朝の生死も判らず、万寿まで討たれたとの報せも飛び込んでくる。錯綜するのは情報だけでなく、誰を鎌倉殿の跡取りとするのか、というところから、身内の対応や感情も混乱します。鎌倉は自分が守ると宣言する範頼。万寿も討たれたのなら、その範頼を新しい鎌倉殿にと目論む比企家。日頃は政争や身内の諍いを冷めた目で見ている実衣までもが、千幡にもチャンスが巡ってくるかも、などと口走ってしまう。自覚していたにせよ無自覚であったにせよ、誰もが己の中の欲望をさらしてしまう。結局、文官たちの話し合いで、とりあえず範頼が新たな鎌倉殿として跡を継ぐことを朝廷に報告する方向にまとまりますが……この展開が「鎌倉殿なき後」のシミュレーションになっているとのツイッターでの指摘に頷きました。

そして曽我兄弟の顛末。殺害されたのが工藤祐経だったことを逆手に取り、彼らがあっぱれ仇討ちを遂げた美談に仕立てることを義時が提案し(加担を疑われかねない時政を守るためでもある)、頼朝もそれを了承します。晴れの場で刃傷沙汰を起こした咎で五郎は死罪を申しわたされるも、世に名高い「曽我兄弟の仇討ち」は、かくして末代まで語り継がれることとなるのでした。
この解釈と言うか捻り方には「そう来たか」と感嘆しました。前半の万寿のための「偽の獲物」のくだりが、ここにも効いてきます。歴史も伝説も、特に権力が絡めば如何ようにも改変、捏造できるものであり、すべてはそれを語り伝える者次第である、と。

そうして命拾いしたものの「天命」が自分から離れつつあることに不安を覚える頼朝は、大江広元の注進もあり、範頼にも不信と怒りを募らせて行く——
というところで来週へ続く。今後もどこまで行っても暗雲しか立ち込めていない鎌倉時代初期。歴史にハッピーエンドなんてものはないのですけどね。

巻狩りの場は久しぶりの屋外大ロケーションにも見応えありました。曽我兄弟の仇討ちと言えば、歌舞伎の人気演目であり祝祭劇でもある『寿曽我対面』も有名ですが、あの舞台での工藤祐経は、座頭が演じる役であるということも含めて、実は「頼朝」の表象でもあるかもしれないと、今回のエピソードを観て思いました。

大河ドラマの後はEテレで【クラシック音楽館】。エッシェンバッハ指揮によるマーラー5番でした。後半は若き日のエッシェンバッハの指揮およびピアノでモーツァルトのピアノ協奏曲21番と、ゴージャスなラインナップです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日記です | トップ | 日記です »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雑記」カテゴリの最新記事