ここ何日かで気温がかなり下がり、肌寒いとさえ感じます。そのせいか、久々に風邪をひいてしまいました。
──なんてことはどうでもいいです。
アメリカの名優ポール・ニューマン氏が9月26日に亡くなったというニュースがはいって来ました。享年83歳。少し前から「余命僅か」などという情報も伝わって来て、ひそかに胸を痛めておりましたが……残念です。
ニュースは下記よりどうぞ。
CNNジャパン
バラエティ・ジャパン
シネマトゥデイ
「マーロン・ブランドもどき」などと言われていた若い頃はよく知りませんが、1967年の『暴力脱獄』は良かったです。昔から邦題のひどさが批判される作ですが(原題は "Cool Hand Luke" )、実はこれ、キリストの物語の隠喩なんですよ。
自分にとっては、70年代以降の、セクシーでクールで知的でダンディな俳優さんとしてのイメージが強く、最も印象深いのは、やはりジョージ・ロイ・ヒル監督のもと、ロバート・レッドフォードと共演した『明日に向かって撃て!』『スティング』二作ですね。
スティーヴ・マックイーン他オールスターキャストの大作『タワーリング・インフェルノ』も好きでした。この作品のニューマンとマックイーンはカット数まで同じなんじゃないか、と言われていましたが、オープニングクレジットでの名前の「配置」には、思わず笑ってしまいます。共に70年代を代表する大スターでしたね。
遺作はピクサーのアニメ『カーズ』(2006)のドクことハドソンホーネットでの声の出演になるんでしょうか?モータースポーツの世界でも足跡を残している人だけに、これは実に相応しい役だったと思います。
やんちゃっぽさと知性をともに感じさせるブルーアイズが好きでした。
ご冥福をお祈りいたします。
追記(9/29):盟友ロバート・レッドフォードはじめ、彼を悼む言葉が続々と伝えられています。
AFPBB News
老境に達したかつての名コンビの姿も、ちょっと見たかった気がしますが、でもやはり、ブッチ・キャシディとサンダンス・キッド(これが原題)が、あの時の面影のみをとどめておいてくれて良かったとも思います。