「不可視の両刃」放射線に挑む~英国大学院博士課程留学~

英国に留学して放射線研究に取り組む日本人医師ブログ

W杯ロシア2018と日本代表チーム

2018-06-11 | 2018年イベント
今日、うちの研究センターの事務の人とたまたまサッカーW杯の話になり、「日本のナショナルチームはグループリーグで勝てそうかい?」と無邪気に聞かれたので、「Maybe」と無駄にキムタクの真似しながら答えてしまいました。

英国からはイングランド代表だけが参加ですが、普段は北アイルランド代表を応援している彼も、今回はイングランドを応援しようかなとのことでした。「ロシア開催だから、勝てるか判らないね」と言ってましたが、イングランドは順当に行けば決勝トーナメントへ進出できるでしょうから、すこし羨ましかったですね。
私は賭け事はしないのですが、ブックメーカー Bookmakerなどではすでに色々と盛り上がっているようです(日本の倍率は悲しくなるので見たくありません)。うちの研究センターにもEU諸国からの留学生やポスドクがそれなりに多いのですが、彼らもすこしずつソワソワしてきたような印象です。とくにうちのラボのポルトガル人たちは楽しそうです。

W杯が近づくと「にわかサッカーコメンテーターが増える」のは、日本国内に限った話ではなく、ここでもそうみたいですね。ラボでもみんな「あ~でもない、こ~でもない」と色々言っているのを耳にします。元フットサル部の私も、まともなサッカー歴なんてないくせに、色々と日本代表については思うところを述べたくなってしまいます。

Maybeとか言っちゃいましたが、個人的には、今回のW杯はかなり悲観的に見ています。もちろん、日本代表には勝ち進んでもらいたい気持ちがありますが、正直言えば、今回は「まあ、無理だろべ~」と思っています。6月19日に日本代表対コロンビア代表の試合があるそうですが、W杯の檜舞台で屈辱的な一方的展開にならないことだけを祈っています。

ハリルホジッチ監督をわずか2ヶ月前にああいう形で解任して、本田選手や岡崎選手や香川選手や長友選手や長谷部選手や川島選手などのこれまでと大して代わり映えしないどころか年齢的にはむしろパフォーマンスが劣化しているだろうという選手たちを代表に残したわけですが、世界中の超一流が集まる大会目前でこんなことをしていたら普通に考えれば勝つのは無理でしょう。もしこんな体たらくで勝ててしまったら、むしろ他国代表が「どんだけダメなんだよ」という気さえします。たとえ監督交代のドタバタがなかったとしても、2014年に勝てなかったメンバー構成をほぼ踏襲したところで、世界で勝つのは厳しいのではないでしょうかね~。

今の日本代表にはもはや絶対的スターなんていないのですから、むしろ喧嘩両成敗という口実で旧い日本代表メンバーを一掃して、新しくフレッシュなメンバーでやった方がまだ良かったのではないかと個人的には思います。おそらくハリルホジッチ監督は選手をかなり入れ替えるつもりで色々試していたために、危機感を抱いたベテラン選手たちから反発されたのではないでしょうか。
しかし、2010年のように中村俊輔選手などのベテラン勢をサブに回したように、今回のW杯も本田選手などをサブに回してでも、フレッシュな若手を試すべきだったでしょう。たとえ大敗したとしても、若手が大舞台を体験してくれた方が将来に活きるという意味もありますから。もしかしたら1998年の中田英寿選手のように、W杯をきっかけにして世界に羽ばたくような、驚くべき新スターが若き日本代表からどんどん出たかもしれません。

サッカーに限らずとも、どの分野においても、今の日本は若い人達がかなり頑張っていると思います。
最近、将棋の藤井七段、野球の大谷翔平選手など若手とよばれる方々の驚嘆すべき活躍が目をひきます。おそらくはサッカーも同様なのではないでしょうか。機会さえあれば才能ある若手がどんどん出てくるようなことはないでしょうか。今回のW杯の日本の窮地を脱するのに、若い選手たちの力がうまく引き出される展開になればいいなと願っています。


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