羽生さんが今回の竜王戦に敗れ、ついに無冠に転落しました。数年前から勝率も振るわず、いつかこういう日が来ることは判っていましたが、やはりある種の寂しさにも似た感傷を覚えます。私は日本将棋連盟からアマ三段の免状をもらっているような将棋ファンでして、子供の頃は祖父と一生懸命に将棋でばかり遊んでいた記憶があります。羽生善治という人は、そんな私にとって、子供の頃からのヒーローなのです。
英国に滞在しているからかもしれませんが、私は将棋という江戸時代から続く伝統文化を非常にユニークなものと感じています。コンピュータの発展もありましたが、人間同士がしのぎを削って戦う盤ゲームとして、やはりある程度の文化的な価値をおくべきでしょう。まだ高校生の鬼才・藤井聡太七段も出てきて、今後の第一人者を担う人材になると目されています。能、歌舞伎、俳句のように、伝統芸能の一つとして、これからも保護すべき営みなのではないかと思っています。
30年近くにわたって将棋界に君臨してきた羽生世代の象徴である、羽生さんのタイトル失陥をもって、一つの時代が終焉をむかえました。そして、社会全体としても、平成という時代が終わろうとしています。個人的に、正直、喪失感を覚えています。平成という時代の終わりと共に、「自分の中の何かが終わってしまった」ような奇妙な錯覚に囚われているのかもしれません…
英国に滞在しているからかもしれませんが、私は将棋という江戸時代から続く伝統文化を非常にユニークなものと感じています。コンピュータの発展もありましたが、人間同士がしのぎを削って戦う盤ゲームとして、やはりある程度の文化的な価値をおくべきでしょう。まだ高校生の鬼才・藤井聡太七段も出てきて、今後の第一人者を担う人材になると目されています。能、歌舞伎、俳句のように、伝統芸能の一つとして、これからも保護すべき営みなのではないかと思っています。
30年近くにわたって将棋界に君臨してきた羽生世代の象徴である、羽生さんのタイトル失陥をもって、一つの時代が終焉をむかえました。そして、社会全体としても、平成という時代が終わろうとしています。個人的に、正直、喪失感を覚えています。平成という時代の終わりと共に、「自分の中の何かが終わってしまった」ような奇妙な錯覚に囚われているのかもしれません…