東京小走りLife

ミルクディッパーの役者・里村泉美が綴る、好きなものあれこれ♪♪

運命の四人が世界を変えた。

2016-09-26 10:11:47 | 日々。
ビートルズの、過去のインタビューやライブ映像をまとめた映画、
『EIGHTDAYS A WEEK』。
ビートルズ好きの旦那さんに連れられて、TOHOシネマズ新宿へ。

とってもとっても、興味深い作品でした。



ポールが少年のころ、趣味は何?と聞かれて、作曲だよ。もう何曲か作ったよ。
と答えると皆、へーすごいね。で、サッカーは?と聞かれる。分かってくれる人はいなかった。
でもジョンに出会って、作曲が好きだと言うと、僕もだよ。って。

これこそ、運命の出会い。

相当な数のライブをこなして腕を上げ、デビューしてからも、とんでもないスケジュールが続く。
アメリカを30日間で25ヵ所回るとか、香港の翌日オーストラリアとか。
それでも、一曲終わるごとに、きちんと揃って頭を下げていたのが、すごく印象的。

彼らに熱狂するファンの様子を見ていると、今のどのアーティストを思い浮かべても、匹敵する人はいない。
当時の若者にとって、ビートルズがどれほど新しくて刺激的でかっこよかったのか、私の想像は追い付いていないと思う。

人気が上昇するにつれて、ファンの熱狂ぶりは常軌を逸するものになり、ライブをやっても、音楽を聞いてくれる人は誰もいない。「ビートルズを見にくる」だけ。
ライブが終わると、暴徒と化したファンに追いかけられるので、彼らは護送車に乗せられて、会場を後にする。
本来囚人が乗るはずの、ほんとの護送車。

そして彼らは、ライブをやめた。

いつも四人でふざけあって、とっても楽しそうだったのに、いつしか苦痛になってしまったことが、ものすごく、切ない……。

年月を経て、ビルの屋上で久しぶりにライブを行った時の彼らは、でもやっぱり、とても楽しそうに見えました。

出来ることなら、いや出来たことなら(?)、今はもう亡くなってしまった二人に、もう少し長生きしてもらって、数年に一回だけでも、彼らの大好きなライブをやって欲しかったな。と思う。
だって、この映画の中でかかった曲を、私ですら、全て知っていたから。


ビートルズは、すごい。