昨年の10月から開催されていた、「アートと音楽」。遅ればせながら、1月下旬に行ってきました。
NHKの日曜美術館で坂本龍一と日比野克彦の対談が放映された後だったからか、かなりの人手。それも、20代、30代とおぼしき層が中心で、50代以上は1~2割程度といったところか。
坂本龍一がアートと音楽の境界線にある作品を集めたというこの展覧会。さすがのラインナップ。
特に気に入ったのは、最初の作品、「クリメナン」(セレスト・ブルシエ=ムジェ)。
丸いプール(直径6~7メートルくらいか)に白い大小の器を浮かべ、水流をつくって、水の流れで器が動きぶつかりあうことで音が響く。プールの内側は青く塗られているので、プールと器が青空と雲のようにも見え、器の響き(坂本龍一いわく、ガムラン的な音階)とあいまってhevenlyな雰囲気。
とてもきれいな音だったし、水流を使うアイディアも秀逸。
ただひとつ残念だったのは、私が行ったときは水が少し汚れていて、ほこりのようなものがたまっていたこと。
あと、プールのところどころに器が沈んでいたのが、妙に気になる……。イメージとしては「沈める寺」(ドビュッシー)みたい。狙っているわけではないと思うけれど。
クリスティーネ・エドルンドの「セイヨウイラクサの緊急信号」は、色合いがきれいでお目当てだった作品。
会場のパネルを要約すると「植物が攻撃を受けたときに分泌する化学物質やその信号に応じ、植物同士で交わされるコミュニケーションに関する科学的なデータを分析し、音やイメージに置き換えたもの」とか。
虫や公害のような攻撃に対して植物が発するメッセージ(周波のようなもの?)を視覚化するというアイディアもすごいけれど、植物のメッセージという発想そのものがエコの時流にのっているし、色合いも淡くてとてもきれいなので、人気が出そうな気配。
そのほかにも、木の年輪のデータを読み取ってピアノの音に変換して、ものすごくダイナミックかつ神秘的な音楽に仕上げたバルトロメウス・トラウベックの「Years」など、ふだんはなかなかめぐりあえない世界に遭遇できます。
ふだん、それほどアートに染まっているわけではない人でも、肩をはらずに純粋におもしろさを体験できるのでは、と思います。
貴重な作品ばかりなので、お見逃しなく。2月3日(日)まで。
NHKの日曜美術館で坂本龍一と日比野克彦の対談が放映された後だったからか、かなりの人手。それも、20代、30代とおぼしき層が中心で、50代以上は1~2割程度といったところか。
坂本龍一がアートと音楽の境界線にある作品を集めたというこの展覧会。さすがのラインナップ。
特に気に入ったのは、最初の作品、「クリメナン」(セレスト・ブルシエ=ムジェ)。
丸いプール(直径6~7メートルくらいか)に白い大小の器を浮かべ、水流をつくって、水の流れで器が動きぶつかりあうことで音が響く。プールの内側は青く塗られているので、プールと器が青空と雲のようにも見え、器の響き(坂本龍一いわく、ガムラン的な音階)とあいまってhevenlyな雰囲気。
とてもきれいな音だったし、水流を使うアイディアも秀逸。
ただひとつ残念だったのは、私が行ったときは水が少し汚れていて、ほこりのようなものがたまっていたこと。
あと、プールのところどころに器が沈んでいたのが、妙に気になる……。イメージとしては「沈める寺」(ドビュッシー)みたい。狙っているわけではないと思うけれど。
クリスティーネ・エドルンドの「セイヨウイラクサの緊急信号」は、色合いがきれいでお目当てだった作品。
会場のパネルを要約すると「植物が攻撃を受けたときに分泌する化学物質やその信号に応じ、植物同士で交わされるコミュニケーションに関する科学的なデータを分析し、音やイメージに置き換えたもの」とか。
虫や公害のような攻撃に対して植物が発するメッセージ(周波のようなもの?)を視覚化するというアイディアもすごいけれど、植物のメッセージという発想そのものがエコの時流にのっているし、色合いも淡くてとてもきれいなので、人気が出そうな気配。
そのほかにも、木の年輪のデータを読み取ってピアノの音に変換して、ものすごくダイナミックかつ神秘的な音楽に仕上げたバルトロメウス・トラウベックの「Years」など、ふだんはなかなかめぐりあえない世界に遭遇できます。
ふだん、それほどアートに染まっているわけではない人でも、肩をはらずに純粋におもしろさを体験できるのでは、と思います。
貴重な作品ばかりなので、お見逃しなく。2月3日(日)まで。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます