小林正観さん
『いまここ塾講演会』より以下記載
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リーラ
悪魔会議
2009年09月15日
ある時、悪魔会議が開かれました。
人間をいつまでも不幸にしておくために、人間が決して神の子だと気づかないように、一番効果的な方法を人間界に用いてきた悪魔を、次機悪魔大統領に任命しようと言うのです。
現職の悪魔大統領が、候補の3悪魔に聞きました。
「お前たちは、人間界で何をやってきたか」
一人目が答えました。
「私は新種のウィルスを捲き散らしてきました。
エイズウィルスと鳥インフルと豚インフルです。
狂牛病も付け加えておきました。
欲深い人間どもが、肉を食し性欲におぼれる限り、これらの恐怖から逃れられません」
悪魔たちから拍手と歓声がわきました。
次に二人目が答えました。
「私は人間どもに暴力と破壊の楽しさを教えてきました。
映画やゲームのような娯楽に悪魔性を吹き込んで、子供の頃から洗脳し、無差別に人を殺しても何とも思わなくなる大人を養成できるようにしてきました」
ブラボー!会場はさらに盛り上がりを見せました。
そして三人目が答えました。
悪魔の中でも一番賢く、期待の星でした。
「私は聖者になり済まし、彼らの前に立って言いました。
『あなたは神の子だ』と」
会場に動揺が走りました。
しかし、その悪魔は続けました。
「どんなに苦しくても頑張るのだ。
耐え忍びなさい。
そして希望を持ちなさい。
より高き自分をめざし、神に近づくのだ。
いつの日か、完全な自分になった暁には、自分が神の子だったことを知るだろう」
会場は騒然となりました。
一番期待されていた悪魔が、自分たちを裏切るとは。
しかし、現職の悪魔大統領は言いました。
「人間はいずれ、ウィルスも暴力も制御してしまうだろう。
しかし、3人目のお前こそ完璧に仕事をやってのけた。
これで人間が神の子だということを知る日は永遠に来ない。
彼らは、永遠に自分を高め続け、永遠に神にあこがれ、永遠に「いつの日か」を待ち続けることだろう。
お前こそが次期大統領だ」
人間を不幸につなぎとめているのは、いまのままの自分では幸せになれないと感じ、いつの日か幸せになりたいという思いを持ち続けていることです。
そして「いつの日か」という日は永遠に来ません。
もうすでに辿りついていることを知ることです。
たとえ目の前の現実がどのように見えようと、僕たちはすでに神そのものであり、100%の幸せに満たされています。
そのことを見抜くのは「いま」です。
にわかに信じられないかもしれません。
世の中の誰もが明日に向かって生きているし、問題だらけの現状では幸せになれるわけがないと思っているからです。
でももう一度言います。
あなたはすでにゴールにたどり着いています。
あとはそれを認めるだけです。
いつだって「いま」ということを忘れないでくださいね。
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