⇒前回の記事はこちら
今日はいつものようなストイックな旅はしないつもりなので、「道の駅可児ッテ」でお土産を買ったりして、ゆっくりと9時過ぎに最初の目的地である可児市郷土資料館へ向かいます。
あれ、さっき言っていた可児才蔵は?
このブログを読んでいただいている方の中には、私がこのブログで自分の私生活をすべてさらけ出しているように錯覚されている方もいらっしゃるようですが、ところがどっこい、本当は秘密主義なのです。
さて、今回はほとんど事前準備をしておらず、まずは木曽川上流域で古墳が集中しているらしい可児市に降り立ったわけです。
ナヴィに脳内を支配されつつ郷土資料館へ向かっていると、もうすぐ到着しそうな時に車窓に不可思議な施設というかカフェというか、何かわからないものがあったので、何だろう?と気を取られていたら郷土資料館を通り過ぎてしまいました。
おっと!
この先でU切ろう。
そう思っていると左手に何やら山城の幟が見えました。
路駐して確認しに行きます。
おー、なんか楽しそう!

久々利城跡。

城主は土岐悪五郎という武将だそうです。
マイナー武将の名前を見てしまうと、俄然興味が湧いてきます。
しかも、名族である土岐氏というのも気になりますが、名前の「悪五郎」がまたいいですね。
縄張図も薄くなっていますが掲示されています。

うーん、本日の探訪のテーマじゃないけど我慢できない!
登る。
登るの!
久しぶりの山城歩き、ワクワクしてきます。
少し登ると目の前にパンフレット入れのようなものが現れました。

パンフレット入っているかな?
あった!

しかもふんだん。
こういうのを見ると非常にウェルカム度が高い城だということが分かって嬉しいですよね。
歩道も歩きやすいように管理されているし(とはいえ山城ですから人によっては難易度が高いかも)、幟も随所に立っているし、迷わずに探訪できそうです。

虎口に到着。

外からの見た目は単純な坂虎口で、土塁に囲まれています。

内側に入ると、きれいな枡形になっていました。
しかも、ここにもパンフレットが置いてあります。

たまに、パンフレット入れは設置してあっても中がカラということがありますが、その場合は残念ながら管理するボランティアなどの人数が足りていない可能性があります。
ここは地元に熱心な方が多いんでしょう。
こういう説明もいいねえ。

いやーん、パロマの好感度が上がるじゃないの!
城マニアは自宅の給湯器が故障したら次はパロマにしないとね。
それはそれとして、探訪者が最初に出会う本格的な遺構は虎口ですから、虎口の構造が良く分かるように遺構が残っているとかなり気分が上がりますよね。



ではさらに登りますよ。

広い平場に来ました。

三の丸です。
三の丸から後背部を見上げます。

手元の縄張図を見ると、三の丸の上に二の丸があり、その上に本丸があるというシンプルな構造になっています。
では次は二の丸。

二の丸から三の丸を見下ろします。

見上げればそこには本丸。

二の丸を反対方向から見ます。

三の丸よりかは面積が狭いですね。
ではいよいよ本丸へ。
いい景色ですね。

楽しー。
私が独り言を連発したり、動作をするたびに一々擬音(効果音)を発したり、変な歌を歌っているときは楽しい時です。
私自身は楽しいですが、同伴者から見ると異常者に見えるでしょう。
本丸到着!

本丸の後背部にも遺構は続いているようです。

城跡って搦手口(本丸の裏口)に面白い遺構がある傾向があるので、もちろんあちらの方面もあとで行ってみますよ。
まずは本丸。

説明板があります。

誰かが置いた遺物かな?

最近では遺跡に行くと遺物を探すようになってしまいましたが、いつもは縄文遺跡や古墳でやっていて、実は山城ではまだそういうことをしたことがありません。
今日はせっかくなので、「そういうこと」をしてみます。
おっと、さっそく怪しいのがありましたよ。
これはカワラケの破片じゃないかな?

などと、中世の考古学者の真似をして知ったかぶりをしてみます。


こういったちょこっとした表示もまた嬉しいですね。

この城を守っている方々の熱意が伝わってきます。
決してお金をかけて豪華な説明板を作るだけが能ではありません。
ではそのお勧めの二重堀切を見に行きましょう。
本丸、さようなら。


お、ありました!

確かに結構エグイ。
経験上、こういった遺構って写真を撮っても大きさとか深さとかが表現できないんですよね。
と、無駄と思いつつ撮影。

二重ということですから、この先にあるもう一本も見てみますよ。
急斜面を下って堀底へ進みます。

堀底。

反対側に這い上がりますよ。

反対側へ登ると、2本目出現!



2本目の向こう側には幟がみえないので、ここまで来れば久々利城跡を最低限見たことになるかな?
では戻りましょう。
そういえば、二重堀切に気を取られていて、城内最高所の見張り台を見ていなかった。
登ってみると細長い尾根というか、土塁状の高まりになっています。


城守隊の皆さん、ありがとうございます!


残念ながらここからの眺望は効いていません。

一部でも伐採できればいいのですが、実はそんなに簡単なことではないのです。
見張り台を反対側から眺めます。

では本当に帰りますよ。

虎口まで戻ってきました。

最近はこういった山城に登る機会がほとんどなかったのですが、とても楽しかった。
しかし、汗びっしょり。
髪が薄いので、汗をかくと地肌の透けが目立って嫌なの。
ところで、久々利城跡の入り口の看板や幟ですが、ああいったアニメ風なものを嫌がる人もいるかもしれません。
でも、ああいった雰囲気ですと、初心者でも山城に登ってみたい気持ちになるのではないでしょうか。
ですから、私はアニメ風な表現は大賛成です。
とくに若い世代の城マニアのすそ野を広げていく必要がありますから、それを考えた工夫も大事ですね。
では、つづいて麓にある郷土資料館へ行ってみますよ。
⇒この続きはこちら
今日はいつものようなストイックな旅はしないつもりなので、「道の駅可児ッテ」でお土産を買ったりして、ゆっくりと9時過ぎに最初の目的地である可児市郷土資料館へ向かいます。
あれ、さっき言っていた可児才蔵は?
このブログを読んでいただいている方の中には、私がこのブログで自分の私生活をすべてさらけ出しているように錯覚されている方もいらっしゃるようですが、ところがどっこい、本当は秘密主義なのです。
さて、今回はほとんど事前準備をしておらず、まずは木曽川上流域で古墳が集中しているらしい可児市に降り立ったわけです。
ナヴィに脳内を支配されつつ郷土資料館へ向かっていると、もうすぐ到着しそうな時に車窓に不可思議な施設というかカフェというか、何かわからないものがあったので、何だろう?と気を取られていたら郷土資料館を通り過ぎてしまいました。
おっと!
この先でU切ろう。
そう思っていると左手に何やら山城の幟が見えました。
路駐して確認しに行きます。
おー、なんか楽しそう!

久々利城跡。

城主は土岐悪五郎という武将だそうです。
マイナー武将の名前を見てしまうと、俄然興味が湧いてきます。
しかも、名族である土岐氏というのも気になりますが、名前の「悪五郎」がまたいいですね。
縄張図も薄くなっていますが掲示されています。

うーん、本日の探訪のテーマじゃないけど我慢できない!
登る。
登るの!
久しぶりの山城歩き、ワクワクしてきます。
少し登ると目の前にパンフレット入れのようなものが現れました。

パンフレット入っているかな?
あった!

しかもふんだん。
こういうのを見ると非常にウェルカム度が高い城だということが分かって嬉しいですよね。
歩道も歩きやすいように管理されているし(とはいえ山城ですから人によっては難易度が高いかも)、幟も随所に立っているし、迷わずに探訪できそうです。

虎口に到着。

外からの見た目は単純な坂虎口で、土塁に囲まれています。

内側に入ると、きれいな枡形になっていました。
しかも、ここにもパンフレットが置いてあります。

たまに、パンフレット入れは設置してあっても中がカラということがありますが、その場合は残念ながら管理するボランティアなどの人数が足りていない可能性があります。
ここは地元に熱心な方が多いんでしょう。
こういう説明もいいねえ。

いやーん、パロマの好感度が上がるじゃないの!
城マニアは自宅の給湯器が故障したら次はパロマにしないとね。
それはそれとして、探訪者が最初に出会う本格的な遺構は虎口ですから、虎口の構造が良く分かるように遺構が残っているとかなり気分が上がりますよね。



ではさらに登りますよ。

広い平場に来ました。

三の丸です。
三の丸から後背部を見上げます。

手元の縄張図を見ると、三の丸の上に二の丸があり、その上に本丸があるというシンプルな構造になっています。
では次は二の丸。

二の丸から三の丸を見下ろします。

見上げればそこには本丸。

二の丸を反対方向から見ます。

三の丸よりかは面積が狭いですね。
ではいよいよ本丸へ。
いい景色ですね。

楽しー。
私が独り言を連発したり、動作をするたびに一々擬音(効果音)を発したり、変な歌を歌っているときは楽しい時です。
私自身は楽しいですが、同伴者から見ると異常者に見えるでしょう。
本丸到着!

本丸の後背部にも遺構は続いているようです。

城跡って搦手口(本丸の裏口)に面白い遺構がある傾向があるので、もちろんあちらの方面もあとで行ってみますよ。
まずは本丸。

説明板があります。

誰かが置いた遺物かな?

最近では遺跡に行くと遺物を探すようになってしまいましたが、いつもは縄文遺跡や古墳でやっていて、実は山城ではまだそういうことをしたことがありません。
今日はせっかくなので、「そういうこと」をしてみます。
おっと、さっそく怪しいのがありましたよ。
これはカワラケの破片じゃないかな?

などと、中世の考古学者の真似をして知ったかぶりをしてみます。


こういったちょこっとした表示もまた嬉しいですね。

この城を守っている方々の熱意が伝わってきます。
決してお金をかけて豪華な説明板を作るだけが能ではありません。
ではそのお勧めの二重堀切を見に行きましょう。
本丸、さようなら。


お、ありました!

確かに結構エグイ。
経験上、こういった遺構って写真を撮っても大きさとか深さとかが表現できないんですよね。
と、無駄と思いつつ撮影。

二重ということですから、この先にあるもう一本も見てみますよ。
急斜面を下って堀底へ進みます。

堀底。

反対側に這い上がりますよ。

反対側へ登ると、2本目出現!



2本目の向こう側には幟がみえないので、ここまで来れば久々利城跡を最低限見たことになるかな?
では戻りましょう。
そういえば、二重堀切に気を取られていて、城内最高所の見張り台を見ていなかった。
登ってみると細長い尾根というか、土塁状の高まりになっています。


城守隊の皆さん、ありがとうございます!


残念ながらここからの眺望は効いていません。

一部でも伐採できればいいのですが、実はそんなに簡単なことではないのです。
見張り台を反対側から眺めます。

では本当に帰りますよ。

虎口まで戻ってきました。

最近はこういった山城に登る機会がほとんどなかったのですが、とても楽しかった。
しかし、汗びっしょり。
髪が薄いので、汗をかくと地肌の透けが目立って嫌なの。
ところで、久々利城跡の入り口の看板や幟ですが、ああいったアニメ風なものを嫌がる人もいるかもしれません。
でも、ああいった雰囲気ですと、初心者でも山城に登ってみたい気持ちになるのではないでしょうか。
ですから、私はアニメ風な表現は大賛成です。
とくに若い世代の城マニアのすそ野を広げていく必要がありますから、それを考えた工夫も大事ですね。
では、つづいて麓にある郷土資料館へ行ってみますよ。
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