3.探訪レポート
2021年7月21日(水)
この日の探訪箇所
氷見市博物館 → 朝日貝塚 → 朝日長山古墳 → 雨の宮古墳群 → 雨の宮能登王墓の館 → 羽咋市歴史民俗博物館 → コスモアイル羽咋 → 吉崎・次場遺跡 → 内灘町歴史民俗資料館
氷見市博物館の古墳に関する展示の中で大きくフィーチャーされていたのが朝日長山古墳でした。
事前に調べた感触では、墳丘も破壊されていてまったく見学ができるような状況ではないようですが、ダメもとで現地に行ってみましょう。
脳内をナヴィに支配されてたどり着きました。
多分この辺。
この右手の森の中のはずですが・・・
完全な森だな。
ただし、個人のお墓が点在しているようで、一応、階段もあります。
でも再度、手元の資料を確認すると、ここから登って行って森に入ってもすぐには古墳には到達できないようです。
ここよりかは、民家が並んでいる場所の裏山だな、きっと。
あの奥の民家の裏山かな?
うーん、無理。
ダメ元で来ましたがダメでした。
標柱一つもないようですね。
ただし、現地の地形も見ることができたのでこれで良しとしましょう。
さきほど博物館で見たものをおさらいします。
朝日長山古墳の概要はこちら。
築造時期は6世紀前半で、継体天皇を支持した勢力と考えられるのが魅力ですね。
朝日長山古墳は、「前方後円墳データベース」によると、墳丘長43mの前方後円墳です。
『朝日長山古墳 調査報告書』(氷見市教育委員会/編・1973年)によると石室は竪穴式石室で、博物館にはその模型もありました。
遺物の中でとくによいと思ったのは杏葉。
それと、胡禄のパーツも金メッキが残っていて素敵。
こういった素晴らしい遺物が出土した古墳がこの裏山にあるのですが、ここで諦めて能登へ向かいます。
※帰宅後に調べてみたら、墳丘は完全に破壊されているそうです。
少し走っていくと、越中から能登へ越えるための山道に入りました。
山道をズンズン登っていきます。
グニャグニャ道の運転は楽しい。
前方にいた軽トラは道を譲ってくれました。
もうすぐ荒山峠です。
おや、左手に何かあるようですよ。
とっさの判断で駐車スペースらしき場所に車を入れます。
立派な説明板と標柱がある!
お堂もありますよ。
お地蔵さんに手を合わせます。
お堂の前には礎石のようなものが保存されていますね。
残念ながらこの場所からの眺望は効いていません。
能登方向。
登ってきた道。
さきほど道を譲ってくれた軽トラが目の前を通過していきました。
再び車に乗り込み、荒山峠の標識をくぐり、下り坂に差し掛かると一瞬左手に樹木がなくなって眺望が開けた場所が見えました。
看過するわけには行かない!
少し下ったところで、Uターンし戻ります。
路駐して確認。
遠くの方に平野が見えますね。
邑知潟(おうちがた)地溝帯だ!
昨日は七尾に行っていますから、邑知潟地溝帯の北辺を訪れているわけですが、今日はその真っただ中にある遺跡を訪れますよ。
石川県の古代史を探るには、この邑知潟地溝帯が一つのキーとなります。
これから訪れる雨の宮古墳群は、邑知潟地溝帯の向こう側です。
では再び出発。
(つづく)