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間伐材利用100%のバイオマス発電事業スタート

2013年04月15日 | エネルギー
日本製紙は、間伐材などの未利用材を100%使用したバイオマス発電事業を実施します。
木質バイオマス発電設備を新設し、これまで利用されていなかった木材を燃料にして発電を行います。

発電出力は5000kW、年間発電電力量は約4000万kWhの計画。現在のバイオマス発電買い取り価格は1kWh当たり33.6円なので、九州電力への売電売り上げは年間約13億円の予定です。

燃料は間伐材や木の枝などの残材を使用します。
間伐材や残材を森林から運び出すにはコストがかかることから、現在はそのまま森林に放置されているのが現状。
しかし固定価格買い取り制度によって20年間の買い取りが保証され、発電設備の設置、間伐材などの回収・加工費用を合わせても採算が取れるとのこと。

このバイオマス発電事業が順調におこなわれると、放置されている間伐材など未利用材の活用が進むと期待されています。

化石燃料を大量に輸入する一方、国内バイオマス資源を十分活用しきれていない日本。
今後のエネルギー戦略を考え直すきっかけになりそうな、バイオマス発電事業です。注目したい。


6 コメント

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Unknown (Pearsword)
2013-04-16 08:06:15
木質系バイオマスは、林産の専門分野であったはずですが、職歴がめためたな僕には、現在の技術がどのようなものか、わかりません。
 未だに、セルロースを分解してエタノール化学なのだろうか。
 まさか、木質ペレットにして発電するわけでも無いと思うのですが……。
 技術が普及するといいですね。
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Pearswordさんへ (Repu)
2013-04-16 20:53:47
シンプルに、粉砕しチップにして燃やすそうですよ。シンプルが一番なのでしょうね!
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昔のお風呂屋さん (ミキコ)
2013-04-17 08:28:14
ふと、昔の薪を使ったお風呂屋さんのイメージが沸きました。バイオマスに限らず火力発電は熱エネルギーをどこまで有効活用できるかにかかってくるでしょう。むしろ規模をどこまでコンパクトにできるかで、日帰り入浴施設やハウス栽培などに熱エネルギーを供給、各市町村にバイオマス発電所が出来てくると良いと思います。
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Unknown (Pearsword)
2013-04-17 22:10:18
チップが一番コスト安の燃料でしょうし、樹種も選ばないと成れば、使える技術ですね。ただ、効率よくタービンを回すメカニカルな部分での技術が、なによりも大切な項目でしょう。
 無煙で高率の木質系バイオマス発電、開発されるといいですね。
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ミキコさんへ (Repu)
2013-04-17 22:37:00
私の暮らす市の老人福祉施設ではお風呂のボイラーに間伐材チップを使用しています。施設長の方がエネルギーについて勉強され、重油から切り替えされました。
全国的にこのような取り組みが増えるといいですね。
いつもコメントありがとうございます。励ましていただいています。感謝!
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Pearswordさんへ (Repu)
2013-04-17 22:38:13
私はバイオマスの技術面は詳しくないので、Pearswordさんのコメントで勉強させていただいています。
またいろいろと教えてくださいね。
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