原油高騰が続く今、バイオ燃料に注目が集まっています。
しかし本当に環境にいいのか、まとめてみました
「バイオ燃料って何でしょう?」
植物から作る燃料のことです。代表的なものは次の2種類です。
トウモロコシ、サトウキビ → エタノール燃料
大豆、ナタネ → ディーゼル燃料
「なぜ環境に優しいと言われてきたのでしょう?」
植物が太陽エネルギーで光合成をし、空気中のCO2を吸って糖分に変換。
この糖分から作られる燃料なので、燃焼してCO2が放出されても、大気に戻るだけ。
つまりカーボンニュートラル(CO2排出ゼロ)と言われていますが‥‥。
「実際に作られているの?」
2006年に世界で生産されたバイオエタノールは5105万リットル。
これは全ガソリン使用量の約4%に相当します。
また、バイオディーゼルは480万リットルです。
日本ではバイオエタノールジャパン関西株式会社などが作っています。
(同社のHPより製造過程の図、ここでは廃材利用)
「バイオ燃料生産の影響が出ていますか?」
米国のトウモロコシ生産量は世界の4割を占め、そのうちの2割がエタノール用に振り分けられるようになってきました。
その結果、トウモロコシ価格が高騰。トウモロコシを飼料とする家畜も高騰。
世界的な穀物価格の値上がりを引き起こしています。
「本当に温暖化対策になるの?」
確かに太陽エネルギーを用いた再生可能エネルギーです。
しかし異論も多いです。農業は農機具や肥料、収穫や輸送でエネルギーを消費します。
またバイオ燃料用の穀物生産の過程でN2O(亜酸化窒素)も排出されます。
これは強烈な温室効果ガスであり、かえって温暖化を促進するという意見もあります。
「解決策は無いのでしょうか?」
食糧と競合しない原料からの次世代バイオ燃料推進が急務です。
例えばトウモロコシの実ではなく葉や茎、建築廃材(木質)など。
でもこれらの主成分セルロースは分解しにくくエタノール生産性が低いのです。
従ってセルロースの分解を早める研究が重要でしょう。
「日本のバイオ燃料はどうなっていますか?」
2007年10月よりE3(バイオエタノールを3%混合したガソリン)が試験販売されています。
しかし日本では、バイオ燃料の使用による環境影響の研究は、また始まったばかりです。
「結論は?」
現状では”地球に優しい”とは言えないでしょう。
レスター・ブラウン博士は、次のように訴えています。
「世界の8億人の人が所有する車が、約20億人の貧困層の人々と同じ食料資源を巡って競合している」
(バイオエタノール発酵槽、大規模なプラントが必要です)
しかし本当に環境にいいのか、まとめてみました
「バイオ燃料って何でしょう?」
植物から作る燃料のことです。代表的なものは次の2種類です。
トウモロコシ、サトウキビ → エタノール燃料
大豆、ナタネ → ディーゼル燃料
「なぜ環境に優しいと言われてきたのでしょう?」
植物が太陽エネルギーで光合成をし、空気中のCO2を吸って糖分に変換。
この糖分から作られる燃料なので、燃焼してCO2が放出されても、大気に戻るだけ。
つまりカーボンニュートラル(CO2排出ゼロ)と言われていますが‥‥。
「実際に作られているの?」
2006年に世界で生産されたバイオエタノールは5105万リットル。
これは全ガソリン使用量の約4%に相当します。
また、バイオディーゼルは480万リットルです。
日本ではバイオエタノールジャパン関西株式会社などが作っています。
(同社のHPより製造過程の図、ここでは廃材利用)
「バイオ燃料生産の影響が出ていますか?」
米国のトウモロコシ生産量は世界の4割を占め、そのうちの2割がエタノール用に振り分けられるようになってきました。
その結果、トウモロコシ価格が高騰。トウモロコシを飼料とする家畜も高騰。
世界的な穀物価格の値上がりを引き起こしています。
「本当に温暖化対策になるの?」
確かに太陽エネルギーを用いた再生可能エネルギーです。
しかし異論も多いです。農業は農機具や肥料、収穫や輸送でエネルギーを消費します。
またバイオ燃料用の穀物生産の過程でN2O(亜酸化窒素)も排出されます。
これは強烈な温室効果ガスであり、かえって温暖化を促進するという意見もあります。
「解決策は無いのでしょうか?」
食糧と競合しない原料からの次世代バイオ燃料推進が急務です。
例えばトウモロコシの実ではなく葉や茎、建築廃材(木質)など。
でもこれらの主成分セルロースは分解しにくくエタノール生産性が低いのです。
従ってセルロースの分解を早める研究が重要でしょう。
「日本のバイオ燃料はどうなっていますか?」
2007年10月よりE3(バイオエタノールを3%混合したガソリン)が試験販売されています。
しかし日本では、バイオ燃料の使用による環境影響の研究は、また始まったばかりです。
「結論は?」
現状では”地球に優しい”とは言えないでしょう。
レスター・ブラウン博士は、次のように訴えています。
「世界の8億人の人が所有する車が、約20億人の貧困層の人々と同じ食料資源を巡って競合している」
(バイオエタノール発酵槽、大規模なプラントが必要です)
油がなければ自転車に乗ればいい。それがダメなら歩いてもいい。
昔に戻れる方法があるなら流通も経済もすべて昔に戻れば嬉しい。
石油と原子力への依存度が高くなる前の生活。
道端の農家直売店で売っているもぎたて1本70円。
これを自分で茹でて食べる‥‥、なんて甘いんだ!
食糧を犠牲にして車を走らせるのはナンセンス。