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白山は活火山、と感じさせてくれる大白水谷

2013年09月21日 | 地質・地形・地球科学
先週遡行した大白水谷。
白山が活火山であることを実感させてくれる沢です。

入渓点から、沢水の色はエメラルドグリーン。これは火山由来の硫酸イオンが多い証拠。
水は澄んでいますがイワナなど渓流の生物はみられません。pHが低い(強酸性)からでしょう。

岩の表面には硫黄が付着し、白色です。
滝も白く輝き美しい。遡行するのなら、必ず晴れの日に行ってくださいね。青空&白い滝、素晴らしい景観です。

この大白水谷、地学屋としては面白く、今回は3回目。
2003年10月に初めて遡行した時、支流二つが出会うところで、興味いっぱいの風景に出合いました。

左からの沢は鉄が多く含まれ赤く、右からの沢は硫黄が富んで真っ白。
この2本の沢水はなかなか交わることなく、赤茶色&白色の境界線がくっきりのまま、流れ下っていました。
(残念ながら今回の遡行で、その現象は見られず。)


今回見つけた大白水谷の源流ポイント。
この岩陰から湧き出した水が源流。周囲の岩は真っ黒、マンガン成分が検出されそうです。これも火山性。


そして遡行後に登った白山山頂(御前峰)から見る大汝峰と翠ヶ池。
池はかつての噴火口ですね。


平瀬登山口にある大白川露天風呂(300円です!)。
硫黄の香りと味がプンプンの源泉かけ流し温泉。

白山が活火山であることを、改めて感じさせてくれる大白水谷遡行でした。

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