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新種の草食性恐竜が確認!

2009年10月07日 | 地質・地形・地球科学
石川、福井、岐阜、富山の4県の県境地域には、「手取層群(てどりそうぐん)」という中生代の地層が分布しています。
以前より恐竜や貝類、シダ類や裸子植物などの化石が多数発見されている、古生物の宝庫です。

その手取層群の露頭のひとつ、石川県白山市桑島にある「桑島化石壁」は、中生代白亜紀初頭(約1億3千万年前)の地層です。
 「桑島化石壁」細粒で美しい泥岩の地層

ここで1998年に発見された草食性恐竜の化石が、「新種の恐竜」として米国の古脊椎動物学会誌に発表されました
国内の恐竜化石が新種と認められるのは4例目です



学名は「アルバロフォサウルス・ヤマグチオロウム」。
ヤマグチとは、県立白山ろく民俗資料館館長の山口一男さんと調査補助員の山口ミキ子さんにちなんだ命名だそうです。

(写真:白山市教育委員会)

化石は、縦10cm×横15cm×奥行き約5cmの岩石に含まれ、あごの上下部分と歯、目の周りの骨など11個。
恐竜の全長は約1.3メートルと推定されました。

(大橋智之・東大特認研究員による想像図)

鳥脚類(イグアノドンなど)と角竜類(トリケラトプスなど)のどちらにも似た形状。
つまり鳥脚類、角竜類がそれぞれ特徴的な姿に進化する以前の古い姿を残した恐竜ということです。

私も何度も(公的にも私的にも)化石調査に参加したことがあります。
桑島化石壁の岩石はパーンと割れて、
美しいシダの化石に「おお~」
‥‥なんていうことが何度もありました。

でも恐竜の化石は、
見つけられずじまい‥‥ザンネン

この化石は10月10~25日、白山市「白山恐竜パーク白峰」で公開されます
ぜひ見に行かなくちゃ 

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