ブナの中庭で

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「裸の山ナンガ・パルバート」(ラインホルト・メスナー著)

2011年08月30日 | 山の本
著者のラインホルト・メスナー(Reinhold Messner)は、1944年にイタリアのドイツ語圏である南チロル地方に生まれました。
登山家として輝かしい経歴の持ち主です。

18歳頃から東アルプスで500回を超える登攀をこなし、1966年(22歳)でグランド・ジョラス北壁。
1969年 アイガー北壁を当時の世界最短記録で登攀。
1970年 ナンガ・パルバート登頂。
1986年 17年の歳月をかけて人類史上初となる8000メートル峰全14座完全登頂。
1978年 ナンガ・パルバットで世界で初めて8000メートル峰をベースキャンプから単独・アルパインスタイルで登頂。
1978年 エベレスト無酸素登頂。
1980年 エベレスト無酸素単独登頂。
1990年 徒歩で世界初の南極横断に成功(92日間)。

この本は、2002年にドイツで出版され、昨年翻訳本が出版されました。
そしてこの夏、日本で公開された映画「運命の山」の原作です(たぶん)。
‥‥この映画、まだ見ていないのでハッキリわからないのです。そして私の地元で上映されるか、ちょっと期待薄‥‥。

本書ではナンガ・パルバートに挑戦した数々の登山隊の苦難の歴史が紹介されます。
そしてラインホルトにとって最上のザイルパートナーだった弟のギュンターと頂上に立ち、その後訪れる悲劇が‥‥。

冬山や登攀を経験したことがある方なら、彼らの困難な状況に手に汗を握り、時にはページをめくりながら戦慄がはしる、そんな本書。

「裸の山ナンガ・パルバート」
 著者:ラインホルト・メスナー、 訳者:平井吉夫
 山と渓谷社、2010年10月発行、1800円+税

*あぁ映画、見たいなぁ。

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