
6月10日、石川労山(勤労者山岳会石川支部)の仲間が鶴来の体育館に集まりました。熱い仲間は労山の山岳救助隊のメンバー、年2回ある救助隊の訓練です。
3人以上のグループで岩稜を縦走(例えば西穂高岳から奥穂高岳の登山道)中に、メンバーの一人が足を滑らせて滑落した、という想定のもと、救助の訓練をしました。
グループで、補助ロープ、スリング数本、カラビナ数枚を携行しているという前提のもと、救助のシステム作りです。

そのプロセスを書きます。(自分の備忘録です)
1.自分(リーダー)はちょっと危ない箇所を自力で歩く。
2.「これは危険だ」と判断し、支点をセットしセルフビレイ(自己確保)をとる。
3.ロープを支点に固定し、後続メンバーに投げる。
4.後続メンバーは何らかの形でロープを自分にセットする。
*このとき、スリングで簡易ハーネスを作れればベスト!(後述)
5.後続メンバーをロープでビレイ(確保)する:ムンターヒッチ(半マスト結び)
6.しかし後続が滑落しロープで止まる!
7.自分は後続の様子を見るため、ロープを仮固定。カラビナ懸垂下降で負傷者のところまで下る。
8.負傷者は捻挫をしているが意識があり、何とか自力で登山道まで登れそう。
9.これを確認し、自分は登山道まで登りかえす。
9.負傷者を1/1(1分の1)システムで引き上げることに決定。
10.ロープにプルージックを巻き付け支点のカラビナへセット。
11.パーティのメンバー全員(2人以上)でロープを引き上げる。
写真もう一度。

(ロープの左に負傷者、右が引き上げるロープです)
もしパーティが2人(つまり救助者が1名のみ)という設定ででは、上記の方法では荷重が重すぎ、1人での引き上げは絶望的です。
そこで「1/3引き上げ」の練習も行いました(引く力は1/3、ロープを引く長さは3倍)のシステムです。
最後に、「危ない!」と思ったらグループで携行しているスリングを使って簡易ハーネスを作る方法を教えて頂きました。
*準備: スリング180cmのもの、カラビナ(なるべく環つき)

スリングを右肩に掛け、背後から左脇腹へ回す。同時に両脚の間より背中側のスリングをおへそ側へもってくる。
左脇腹と股間の両方からスリングを引き、腹の前で合わせる。
スリングの長さと体格に応じて長さを調整するため、余分な長さの分はひねり上げる。
最後にひとつにまとめて環つきカラビナをセット。

ハーネスを持っていなくても、ロープへの連結はバッチリです!
覚えておきたい技術、明日も続きます。
3人以上のグループで岩稜を縦走(例えば西穂高岳から奥穂高岳の登山道)中に、メンバーの一人が足を滑らせて滑落した、という想定のもと、救助の訓練をしました。
グループで、補助ロープ、スリング数本、カラビナ数枚を携行しているという前提のもと、救助のシステム作りです。

そのプロセスを書きます。(自分の備忘録です)
1.自分(リーダー)はちょっと危ない箇所を自力で歩く。
2.「これは危険だ」と判断し、支点をセットしセルフビレイ(自己確保)をとる。
3.ロープを支点に固定し、後続メンバーに投げる。
4.後続メンバーは何らかの形でロープを自分にセットする。
*このとき、スリングで簡易ハーネスを作れればベスト!(後述)
5.後続メンバーをロープでビレイ(確保)する:ムンターヒッチ(半マスト結び)
6.しかし後続が滑落しロープで止まる!
7.自分は後続の様子を見るため、ロープを仮固定。カラビナ懸垂下降で負傷者のところまで下る。
8.負傷者は捻挫をしているが意識があり、何とか自力で登山道まで登れそう。
9.これを確認し、自分は登山道まで登りかえす。
9.負傷者を1/1(1分の1)システムで引き上げることに決定。
10.ロープにプルージックを巻き付け支点のカラビナへセット。
11.パーティのメンバー全員(2人以上)でロープを引き上げる。
写真もう一度。

(ロープの左に負傷者、右が引き上げるロープです)
もしパーティが2人(つまり救助者が1名のみ)という設定ででは、上記の方法では荷重が重すぎ、1人での引き上げは絶望的です。
そこで「1/3引き上げ」の練習も行いました(引く力は1/3、ロープを引く長さは3倍)のシステムです。
最後に、「危ない!」と思ったらグループで携行しているスリングを使って簡易ハーネスを作る方法を教えて頂きました。
*準備: スリング180cmのもの、カラビナ(なるべく環つき)

スリングを右肩に掛け、背後から左脇腹へ回す。同時に両脚の間より背中側のスリングをおへそ側へもってくる。
左脇腹と股間の両方からスリングを引き、腹の前で合わせる。
スリングの長さと体格に応じて長さを調整するため、余分な長さの分はひねり上げる。
最後にひとつにまとめて環つきカラビナをセット。

ハーネスを持っていなくても、ロープへの連結はバッチリです!
覚えておきたい技術、明日も続きます。
救助のつもりが、万が一にも外れたりしたら、命取りですからね。
古いザイルを出してきて練習してみます。
ザイルワークはおっしゃるとおり、繰り返さないと忘れてしまう技術です。私の山の師匠Norbertさんは、「目をつぶって腕を背中側に回しても結べるようにしておけ」とおっしゃいます。
しかし肝心な時には常に焦ってしまい、できない不詳の弟子Repuであります‥‥。とほほ