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中央海嶺上の島:アイスランド視察の旅(14)

2015年08月26日 | 地質・地形・地球科学
アイスランド報告も最後。ここは「地学屋」として長年想い焦がれていた地。

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地学関係者ならば、一度は訪れてみたいと思うアイスランド。

北アメリカプレートとユーラシアプレートは、大西洋中央海嶺で生産され、ゆっくり東西に分かれます。
その大西洋中央海嶺が陸上に顔をだしているのが、アイスランド。


ここでしか見られない風景がたくさんあります。

Katlaカトラ火山(1450m)。
アイスランドのマグマは粘性が小さく、黒っぽい色をした玄武岩質マグマ。
粘性が小さいため、マグマ大きく広がった結果、盾状火山を形成しています。

火山の上部はミールダルスヨークトル氷河に覆われています。

このカトラ火山、「世界で最も危険な火山のひとつ」で40~80年おきに大噴火をおこしてきました。
噴火すれば氷河が一気に融け、火山砕屑物と氷河水が混じった泥流が下流を覆い尽くします。

2011年にも噴火しています。
その生々しい堆積物。

海岸部まで流れ、美しい風景を創り出しました。


バルダルブンガ火山は、アイスランド第2位の高峰で成層火山。
2014年に噴火し、ヴァトナヨークトル氷河を融かして大量の火山砂礫を流出。



アイスランド南部のヴィーク村から北に向けて、世界最大級の火山爆裂火口が並んでいます。

玄武岩質マグマに覆われたアイスランドの大地。

まるで月の世界です。

アイスランド、今回は地熱関係の視察が主目的で訪れましたが、地学巡検も十分に楽しむことができました。
本当に有意義な旅でした。大満足~♪

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