先進国の中でも、女性の社会進出が断トツに遅れているのが日本だと、昨日のブログ記事で紹介しました。
一方、ほとんどの指数でランキング上位に位置するスウェーデン。
日本と比較してみます。
「ジェンダー・エンパワーメント指数ランキング」(国連発表)
109カ国中:日本57位、スウェーデン1位
「世界ジェンダー格差指数ランキング」(世界経済フォーラム発表)
134カ国中:日本101位、スウェーデン4位
「女性議員比率ランキング」(列国議会同盟発表)
186カ国中:日本92位、スウェーデン2位
「女性取締役比率ランキング」(CWDI発表)
35カ国:日本31位、スウェーデン2位
ではスウェーデンは、どのようにして男女平等の国を作ってきたのでしょうか。
実は1960年代までは、スウェーデンでも男は仕事、女は家庭という社会だったそうです。
当時人口の少ないスウェーデンは人手不足に陥りました。政府は女性を労働力として使う方針を打ち出します。
女性たちは各地域の小集会で話し合い、女性が家庭で抱えてきた介護や育児を軽くしない限り、安心して働きに出られないと訴えました。
介護や保育施設の充実が不可欠だけれど、これらの支出を税金でまかなうためには、税の使い道を決める国会に自分たちの要望を反映する女性議員を送り込む必要がでてきました。
そして多くの女性が立候補し議員となっていったそうです。
こうして税により福祉産業を作りあげ、ここに賃金労働者として女性が雇われていきました。
その結果、女性が税や年金を負担できる働き手となり、税収も増加。さらに増えた税金で福祉を充実させていったそうです。
***********
現在の日本には、さまざまな問題が山積です。
少子高齢化による労働力不足、正規労働者(主に男性)の過重負担と長時間労働、非正規労働者との賃金格差、介護施設や保育施設の不足と高額負担‥‥。
女性が活かされない社会の仕組みが、男性の生きにくさにまでつながっているように思えます。
女性にとっても男性にとっても幸福な社会、築きたいですね。
「女性を活用する国、しない国」竹信三恵子(たけのぶ みえこ)著
岩波ブックレット791、2010年9月発行、500円+税
一方、ほとんどの指数でランキング上位に位置するスウェーデン。
日本と比較してみます。
「ジェンダー・エンパワーメント指数ランキング」(国連発表)
109カ国中:日本57位、スウェーデン1位
「世界ジェンダー格差指数ランキング」(世界経済フォーラム発表)
134カ国中:日本101位、スウェーデン4位
「女性議員比率ランキング」(列国議会同盟発表)
186カ国中:日本92位、スウェーデン2位
「女性取締役比率ランキング」(CWDI発表)
35カ国:日本31位、スウェーデン2位
ではスウェーデンは、どのようにして男女平等の国を作ってきたのでしょうか。
実は1960年代までは、スウェーデンでも男は仕事、女は家庭という社会だったそうです。
当時人口の少ないスウェーデンは人手不足に陥りました。政府は女性を労働力として使う方針を打ち出します。
女性たちは各地域の小集会で話し合い、女性が家庭で抱えてきた介護や育児を軽くしない限り、安心して働きに出られないと訴えました。
介護や保育施設の充実が不可欠だけれど、これらの支出を税金でまかなうためには、税の使い道を決める国会に自分たちの要望を反映する女性議員を送り込む必要がでてきました。
そして多くの女性が立候補し議員となっていったそうです。
こうして税により福祉産業を作りあげ、ここに賃金労働者として女性が雇われていきました。
その結果、女性が税や年金を負担できる働き手となり、税収も増加。さらに増えた税金で福祉を充実させていったそうです。
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現在の日本には、さまざまな問題が山積です。
少子高齢化による労働力不足、正規労働者(主に男性)の過重負担と長時間労働、非正規労働者との賃金格差、介護施設や保育施設の不足と高額負担‥‥。
女性が活かされない社会の仕組みが、男性の生きにくさにまでつながっているように思えます。
女性にとっても男性にとっても幸福な社会、築きたいですね。
「女性を活用する国、しない国」竹信三恵子(たけのぶ みえこ)著
岩波ブックレット791、2010年9月発行、500円+税
女性と男性が平等に働き、税収が増えるなら、福祉も充実しますね。
でも、金って不思議ですね。税金は国民から収めるから、その金で国民の企業の仕事を多く発注して血の巡りを良くしてやらなければいけない。そんな単純ではないけど、税金の使い道って、かなり重要なんですね。金は国内だけでなく海外にも回るし、どうなればいいのか、にわかにはわかりません。
今の日本は将来に不安を抱く人が多いからお金を持っていても使わないのでしょう。税収も減り国も自治体も弱り果てている感じです。
男女ともに協力し合って、より良い日本を作っていきたいです。