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豹変したGWの山の天気を週間予報支援図で読み取る

2014年05月07日 | 山の技術
今年のGW後半は、日ごとに天気が大きく変化し、遭難事故も多発しました。
しかし今になってみれば、この「週間予報支援図」の通りに天気は変化していました。

この図を見て行動すれば、このGWの遭難事故の一部を防ぐことができたのでは、と残念に思います。
以下は、私がいた北アルプス(涸沢岳)周辺での天気変化を、週間予報支援図と関連させて書いてみます。

週間予報支援図の見方
・横軸は日、縦軸は緯度(北緯)、描かれている線は500hPa面高度
・(通常では)高度が高いほど高気圧で晴れ、低くなるほど低気圧で悪天となる


5月2日:晴れ
(5700mラインが北側に上がっている → 日本は高気圧下で晴天)

5月3日:晴れのち雪のち晴れ
(5520mラインが南に下がり、北には気圧の谷:灰色部分、が出現し一時的に悪化、
 その後再びラインは上がり、夕方より急速に天候は回復)

5月4日:晴れ
(5520mラインは大きく北に上がる → 再び高気圧圏内、しかし夜には下り坂)
  
5月5日:雪、強風
(5340mラインがぐっと南に下がり、日本全体を覆うように低気圧が発達しながら東進した)

週間予報支援図は、山の天気を考えるとき実に有効です。
地上天気図では分からないようなことも、例えば寒気の流入なども、慣れれば簡単にできます。

この図で予報すれば、今後は良い天候が続き、特に9~10日は快晴でしょう。
そして11~12日は悪天のようです。
あらら‥、今週末は天気悪いのかぁ~

週間予報支援図はこちらから

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