ブナの中庭で

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ジャンダルム飛騨尾根・偵察

2012年05月07日 | 山登り
GW後半、剱岳が中止になり意気消沈していたところ、仲間から連絡が入りました。
ジャンダルムの飛騨尾根へ1泊2日で偵察に行かないかとのこと。
5月6日は天気が怪しいので、クライミングは無理でしょう。残雪期の穂高白出沢はいったことがないので興味あります。「行きます!」と即答でした。

5月5日朝、新穂高温泉を出発。次第に雲は上がり、時折青空も見える空模様。
林道から白出沢に入ると、デブリが圧倒的です。

両岸は切り立った岩壁。お天気が悪いため、下山者は2組すれ違っただけ。昨日(5月3日)は暴風雪だったとのこと。(下山後に北アルプスで発生した遭難を知りました、ご冥福をお祈りします。)

白出沢から天狗沢に入り、急なルンゼをダブルアックスで登っていきます。1カ所クライミングもあり、チョット緊張。(先日習ったドライツーリングが役に立ちました!)

その後は広い尾根に乗り、着実に高度を上げていきました。

(写真では分かりませんが、かなりの傾斜角度)

しかし午後になると空模様は悪化、雷と霰がやってきました。

谷を挟んだ蒲田富士と涸沢岳もみるみる暗雲に覆われていきます。


目標とする飛騨尾根の岩峰が見えてきましたが、やや傾斜の落ちた尾根をテント場とすることに。

急傾斜の雪面を切り崩し、テントサイズギリギリのスペースを作って何とか設営。
「こんな狭くてはテントごと谷底に落とされそう‥」と心配する私に対して、さすが百戦錬磨の山男たちは「全然大丈夫ですよ~」とニコニコ。

その時、激しい雷と霰、逃げるようにテントに入りました。
ずっと鳴り止まぬ雷、負けじと我々も楽しい宴会をしました!

翌5月6日、早朝から雷がとどろきます。
飛騨尾根はやっぱり登れないな~、残念‥‥。
ガスの中を下山。
白出沢に入るころには土砂降りの雨となり、濡れ鼠になって新穂に到着。

飛騨尾根はとっても魅力的な岩稜でした。登りきるとジャンダルム、というのもいいなぁ~。
晴れが約束された2日間を選んで、次回ぜひアタックしたいです。

誘っていただいた富山労山のコバ隊長、ボーダーTさん、ありがとうございました!

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