ブナの中庭で

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鹿害

2011年08月14日 | 環境問題
8月7日早朝、クワウンナイ川沢登りのため天人峡温泉に向かっていた私の車。
視界左に鹿が入った瞬間、それは飛び出してきました。
左方からボンネットに乗り上げ右へ落下。

その結果、ボンネットが大きくへこみ、バンパーと左ライトカバーが破損。幸いにエンジンなど車内部へのダメージは最小限の模様。また鹿は足を引きずっていたものの、森へ逃げていきました。

クワウンナイ川遡行を終えた8月9日に旭川東警察署に事故届を出しに行ったところ、
「毎日のように事故あります」
「先日はフロントガラスが割れ助手席の方が亡くなりました」
「あなたの車、この程度の被害なら奇跡的ですよ」
‥‥だそうです。

同行者のN子先生(動物生態学)は大学院時代を北海道で過ごされましたが、彼女によると当時に比較して鹿は『絶望的に増加』とのこと。
その結果、車への衝突事故の他、高山植物への食害、吸血性アブの増加が著しいそうです。
鹿など哺乳動物を吸血しているアブ、確かに多かったです。私もかなり吸われました。

ところで鹿を減らす方法はないのでしょうか?
N子先生によると「人間が撃つのが一番の方法」。
鹿を捕食する肉食動物はいません。このまま放置されれば増える一方で植生への影響は深刻‥‥。

石川に戻って車修理工場へ。修理代は20万円ほどになりそうです‥‥。イタタ

(参考記事です)
去年8月訪れた知床で見た鹿害について

7 コメント

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痛い! (nomrun)
2011-08-14 21:47:14
本当に痛そうですね。新型Fitやrepuさん、そして鹿さんも!
でも大事にならなくて良かったですよ。

鹿が増えて害を与えているとは、一般の人は全く知りませんよね。でも、昔と比べてなんで鹿が増えているのでしょうかね?
狼が生息していたのは何時ごろまで?
ヒグマは鹿を襲わないのかな?
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nomrunさんへ (Repu)
2011-08-14 22:11:01
ありがとうございます。鹿衝突の状況下で最も軽傷ですみました。
北海道の鹿害は凄まじいです。北海道に生息していたエゾオオカミは1900年頃に絶滅してしまったようです。エゾオオカミは鹿をハンティングしていたので、オオカミの絶滅は鹿の生息数増大の原因の一つ。またヒグマは鹿を襲うこともあるそうです。
去年のブログ記事でも書きましたが、知床を訪れた時「ここは奈良公園?」と思うほどの鹿密度でした。しかし鹿害は北海道のみならず本州でも深刻な地域がいっぱいあるようです。
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Unknown (arzarez)
2011-08-18 06:50:37
前にも書きましたが鹿は美味しいから食べればよいと思うのは短絡的なんでしょうか。
たまにですがムジナを轢いたら食えんし後味が悪いですね。
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白山にも (川向かいの里人)
2011-08-18 19:03:19
車、とてもショックですね。

さて、白山の百満貫岩付近にいよいよ
鹿が出たという情報があります。
南アルプスでは生態系の破壊が相当ひどいようですが、
白山も、侵攻前夜かもしれません。
上れば大変なことに・・・・・。

鹿は、食べないといけないようですね。
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arzarezさんへ (Repu)
2011-08-18 20:02:18
食べるのは大正解のようです。同乗のN子先生(動物生態学)も「人間がしっかり食べて減らさないと大変なことになります」とおっしゃっていました。
シカかなり美味しいそうですね!(私は食べたことないのですが‥)
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川向かいの里人さんへ (Repu)
2011-08-18 20:05:34
え~、それ本当ですか。とうとう‥‥。
鹿がでると植生めちゃめちゃになるでしょう。それだけでなく吸血性動物(蛭や巨大アブなど)が急増します。
7月に沢登りで行った若狭地域も鹿の食害が著しくて、数年前の山の姿とは様変わりでした。白山、赤信号ですね。
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Unknown (名無し)
2013-01-22 06:47:41
鹿対策に狼の導入を! 懸念があったら日本オオカミ協会ホームページの"Q&A"を参照
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