ブナの中庭で

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CO2マイナス25%は可能か(2)

2009年09月12日 | 地球温暖化・地球高温化
民主党の鳩山由紀夫代表が温暖化ガス排出削減の中期目標として
「2020年までに1990年比で25%削減」
の目標を発表しました。

さて‥、「本当にできるの? 現実的な目標なの?」

私は目標達成のために重要なのは、「フォアキャスティング型」から「バックキャスティング型」への政策転換だと思っています。

では‥

 フォアキャスティング型とは?
 現状からスタートする考え方です。
 「いま、こういう状況だから」「いまこれができるから」あるいは「できないから」‥‥。
 今できることを積み上げて目標を設定する考え方。

 このやり方では現状の延長線上にしか、目標がつくれません。
 また状況が変化すると目標自体もぶれてしまい、迷走が始まります。

 ではバックキャスティング型とは?
 まず将来のビジョンをつくる考え方。
 現状については一旦脇に置き、
 「あるべき姿は何か?」「将来どうしたいか?」を考える。

 そしてその理想像から現在を振り返って、足りないところを埋めていく。
 ブレや紆余曲折なく、ビジョンに向かって進むという方法です。

日本の環境政策は、これまでフォアキャスティング型でした。
麻生総理が発表したマイナス8%の数字は、
環境省が企業・運輸・民生の各分野について、現状から削減可能な数値を細かく積み上げて出されたデータです。

一方、環境先進国と呼ばれるヨーロッパ諸国では早々とバックキャスティングの手法を取り入れ、成果をあげてきました。

今回のマイナス25%、まずは「あるべき姿」として掲げられた目標値だと思います。
クリアできる方策を、バックキャスティング型発想で、みんなで知恵を出し合って考えていきませんか。
そして、ぜひとも
環境先進国ジャパンへGO

10 コメント

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バックキャスティング型 (Tatsuo S)
2009-09-11 21:19:10
「アメリカは月に行くというはっきりした目標を定めたから月に行けた。 いくら飛行機を改良しても月に行くことは出来なかった」と言われのを聞いたことがあります。
バックキャスティング型、大賛成です。
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Unknown (Gやん)
2009-09-11 21:21:24
なるほど、金メダルを取ると決めたら自ずとやることが決まる、やらねばならぬことが見えてくるということですね。ちゃうか??
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ワクワク感 (Repu)
2009-09-11 21:41:32
さすが、Tatsuoさん、適切な例を出してくださってありがとうございます。
私達は地球環境に関して「アポロ計画」を練らなくてはなりませんね。
とっても素敵でワクワクする計画です
そしてこのワクワク感を忘れないでいたいし、みんなで共有したいですね~。
またアドバイスよろしくお願いします。
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Gやんさん、次の目標は? (Repu)
2009-09-11 21:46:23
「金メダルを取る」とは、さすがGやんさん、分かりやすい解釈でありがとう。
Gやんさんの金メダル、楽しみにしてますよ~
次の目標は何かな
Gやんさんの常にチャレンジする姿、とっても刺激いただいています。
これからもよろしくネ!
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はっとしました (SEA)
2009-09-11 23:28:35
今晩は
毎晩、Repuさんのブログを楽しみにあけるのが日課となっています。
 ちょっと話が自分の仕事の事になってしまうのですが、この春に職場を移動し、目先のトラブルに追われる毎日でした。何とかしたいという思いで、毎日格闘してきたのですがなかなかうまくいきません。今日のブログではっとしたのは、これまでの私は、まさしくフォ-キャスティングだったんだ、そ-か、バックキャステイングの考えでいけばいいんだ。
先が少し開けてきたように思います。

バックキャスティング発想、自分ではもっていたつもりがいつの間にか、フォ-キャスティングになっていたのですね。
苦しいときほどこの発想は大切だと思いました。

子ども達に、青い海、綺麗な空気をのこすためにどんな素敵な計画が絞り出されるか楽しみですね。

Repuさんありがとう



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目からうろこですね (Nekton)
2009-09-12 10:17:11
日本人は、目に見えるものの改善は得意ですが、背景にある目的を見失うことも多いと思います。
バックキャスティング型思考方法をもう少し勉強してみたくなりました。

本当は、CO2の削減が目標では無いんですよね。
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SEAさん、お久しぶりです! (Repu)
2009-09-12 19:07:03
SEAさん、お仕事大変のようですね。
お忙しい中、いつもブログを見てくださって、ありがとうございます。

このバックキャスティング、シンプルな発想だけど、いろいろな場面に生かせる可能性大だと思います。
SEAさん持ち前の粘りで、現在の局面を乗り越えてくださいね!応援してますよ~
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日本人の特性 (Repu)
2009-09-12 19:10:40
なるほど、日本人は目に見えるものの改善は得意だけど、大局を見失いがちですよね。
Nektonさんのコメントで、大きなビジョンを持つことの大切さを再度確認しました。
いつもコメントをありがとう!

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Unknown (Gやん)
2009-09-13 21:42:33
日本人でも成功してる事例の多くはバックキャスティング型の発想が多いと思う。アスリート系はほとんどそうだし、成功してる企業とかの成功事例もそうだと思う。ベンチマークをとって目標をしっかり定め、それを達成するためにどうする、しなければならない、という発想...

難しいことは確かだが、きっと日本人にもできないことは無いのではと...

やろうとしていることのレベルにもよるとは思うが、マイナス25%の件に関しては、とりあえずできることから...という発想では終わってる...

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的確なコメント (Repu)
2009-09-14 20:37:49
Gやんさん、いつも的確なコメントをありがとう!
アスリート系について私はほとんど知らないけれど、この発想をして実際に成功されているなら、バックキャスティングの持つ力はすごいなぁ~
この発想は「希望型社会」にも通じるのではないかなと思っています。
私個人としても、力強くビジョンを持っていきたいです。
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