

「賢く」させたもの。
太陽光や風力など自然エネルギーの発電は変動が激しく、既存の電力網と制御方法では対応が難しいです。
例えばある地域で太陽が輝き強風が吹けば発電量が急増し、その地域内では電力が余ってしまいます。
そこで電力が足りない地域を見つけ優先的に余剰電力を送ってあげれば、安定供給に結びつきます。
また電力会社と家庭の間に「スマートメーター」を設置するのもスマートグリッドの一環。
例えば電気自動車をプラグでつないでおくと、スマートメーターが判断して電力余剰時に自動的に充電を行うことができます。
また電力使用量がピークに達した時には、メーターがエアコンの冷房温度を自動的に上げることもできます。

現在、米国ではオバマ大統領がスマートグリッドの整備を優先政策に掲げたため、一気に整備が進みつつあります。
米国エネルギー省が提案する「スマートグリッドの4要素」(参考:日経新聞社)
1)送電網と配電網の自動化
2)自然エネルギーの大量導入への対策
3)スマートメーターを利用した電力の効率利用
4)ビルの省エネ化
さて日本では

ほとんど進んでいないのが現状のようです。
例えば、北海道では風力発電に適した土地が多く潜在的な発電能力は高いのですが、現在は新たな風車建設はストップしたまま‥‥。
理由は発電変動が激しいのと、北海道で電力が余っているから、とのこと。

でも、津軽海峡の海底電力ケーブルがもっと整備されれば、北海道で余剰な電力を首都圏に送ることができるのにね。
日本でもスマートグリッドが整備され、電力10社体制の壁が低くなれば、自然エネルギー活用が進みます。
日本でも整備をぜひ!

(冒頭図の出典:富士電機社)