広島市は2003年に廃止されたJR可部(かべ)線の可部(広島市安佐北区)以北約46キロのうち、可部-旧河戸間(約1.7キロ)を電化して復活させる方針を固めました。
沿線住民の要望でJRと住民が協議を続けてきましたが、最終合意を経てJRが2011年度に経営会議で決定。
2013年度の完成を目指します。
可部線(かべせん)は、横川駅(広島県広島市西区)と三段峡駅(広島県安芸太田町)を結ぶ鉄道路線(JR西日本)で、全長約60km。そのうち、非電化区間の可部駅(広島市安佐北区)と三段峡駅間が2003年に廃止されました。
鉄道は単位輸送距離当たりのCO2排出量が少なく、温暖化防止のため有効な交通手段として、世界的に建設が進んでいます。
鉄道路線を廃止している日本は全く世界の動きと逆行しているということなのです。
今回の可部線復活は日本で初めてのケース。ぜひ復活2号、3号と続いてほしいな。
(冒頭の写真はここは旧河戸駅。廃線後もホームや線路が残しておいて、よかったね!)
沿線住民の要望でJRと住民が協議を続けてきましたが、最終合意を経てJRが2011年度に経営会議で決定。
2013年度の完成を目指します。
可部線(かべせん)は、横川駅(広島県広島市西区)と三段峡駅(広島県安芸太田町)を結ぶ鉄道路線(JR西日本)で、全長約60km。そのうち、非電化区間の可部駅(広島市安佐北区)と三段峡駅間が2003年に廃止されました。
鉄道は単位輸送距離当たりのCO2排出量が少なく、温暖化防止のため有効な交通手段として、世界的に建設が進んでいます。
鉄道路線を廃止している日本は全く世界の動きと逆行しているということなのです。
今回の可部線復活は日本で初めてのケース。ぜひ復活2号、3号と続いてほしいな。
(冒頭の写真はここは旧河戸駅。廃線後もホームや線路が残しておいて、よかったね!)
調べてみると可部線廃止になってバスの代替輸送となったようです。三段峡は紅葉が美しいようですね。Gやんさんは行ったことありますか?
直感的には、可部線の三段峡入り口から三ツ滝というのは、歩いていける距離ではない気がしますが...(渓谷沿いに遊歩道繋がっているのかもわかりません)、変な話、半日とか1日がかりではないかと。
http://k-yagumo.sakura.ne.jp/web3/sanndanmap.gif
可部線懐かしいですね。三段峡はいいところです。可部を境にして、広島方は電車で通勤路線、三段峡方は気動車で地方ローカル線というギャップも特徴的でした。
河戸は広島市内とはいえども、可部の市街地からも離れていて、廃線時の利用者は120人足らず。それでも旧河戸駅周辺の人口が増えてきたこと、沿線住民が粘り強く復活への活動をしてきたこと、国が補助を出すと決めたことが大きかったのでしょう。
まあ、もともと可部-河戸間は国鉄時代から電化計画があったのですが、河戸から先の切り捨ての代償という意味合いもあったので、沿線住民が大反対して立ち消えになったと思ったら、非電化区間がまるごと廃止されてしまったという経緯があるいわくつきの区間です。
ただ、いったん廃止した路線を復活させるというのは、われわれ一般人が思っているほど容易なことではありません。復活とはいっても、いったん廃止してしまった以上、再び営業する際には新規開業という扱いになりますが、新規営業区間には法律上、踏切が作れないので、廃線上にある踏切道はすべて廃止(立体交差に)する必要があり、コストも時間も結構かかりそうです。
>温暖化防止のため有効な交通手段として、世界的に建
>設が進んでいます。
>鉄道路線を廃止している日本は全く世界の動きと逆行
>しているということなのです。
といっても、世界的に進んでいるのは大都市間交通か都市内交通ですから、今回のようなケースは例外中の例外です。
しかもこれから人口の増える新興国はともかく、先進国では米フロリダの高速鉄道計画が頓挫したように、これから鉄道をバンバン建設しようという動きにはなっていません。
日本が鉄道を廃止していく最大の理由は、日本の鉄道事業は民営が主体だからです。鉄道事業だけで成り立っている企業というのはかなり少なく、沿線地域の不動産事業や商業施設などと組み合わせることで、なんとかトータルで利益を出しているというのが実情ですし、上場株式会社であれば、いくら地域の足とはいっても、株主への説明の都合上、維持するにも限度というものがあるでしょう。
その一方で、欧州では主たる鉄道はほとんどが国営か公営です。鉄道は基本的に社会のインフラだから、道路と同様に税金で賄うのは当然のことと考えており、そもそも利益を出そうなんていう考えも希薄です。
そういう観点で考えると、日本の鉄道会社というのは、よく頑張っていると思いますよ。
ちょっと語りすぎましたかね…。
コメントありがとう。
新規営業扱いで踏み切りは立体化、何て高いハードルなのでしょう。今回の復活は奇跡に近いと感じました。しかしなぜこのような法律を設けているのか、理解に苦しみます。
また欧州で鉄道が国営インフラ、という部分。確かに欧州各都市で電車や路面電車の運賃は安いと思います。社会福祉のひとつなのですね。
鉄道に厳しい日本では、富山ライトレールの取組みは画期的なものでしょう。応援していきたいです。
いっぱい教えていただき、ありがとうございました。とっても参考になりました。
廃線前の可部線の運転席からの映像(広島ホームテレビ)
http://www.home-tv.co.jp/train/kabesen/index.html
今度可部線が再開されましたら、ぜひレポートをよろしくお願いします。