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隠岐島前・地学の旅

2009年11月11日 | 島旅
隠岐諸島(島根県)は島後水道を境に「島前(どうぜん)」と「島後(どうご)」の2つに分けられます。
そのうち島前は「島前三島」と呼ばれる知夫里島(知夫村)、中ノ島(海士町)、西ノ島(西ノ島町)から構成されます。

下図で東側の島が中ノ島、北~西の大きな島が西ノ島、南は知夫里島です。

ちょっと変わった形をした島前ですが、これは実は火山活動で形成されたカルデラ。
ほぼ中央に位置する焼火山(たくひやま)中腹から撮影したのが次の写真です。
カルデラというのがわかりませんか?


黄緑色ラインがカルデラの外輪山、オレンジが焼火山。


焼火山では玄武岩や安山岩などの火山岩が見いだされます。
この写真は焼火神社社務所の石垣、安山岩が使われ見事なものでした。


島前の3島と島後や本土を結ぶ船は、カルデラを出入りします。
カルデラ内は波も穏やかで、実に美しい‥‥。




「島前・地学の旅」で見逃せないのは、西ノ島の北部にある国賀海岸。
カルデラ外側のため激しい波の浸食作用で作られた、海食崖(かいしょくがい)です。


歴史面で見どころの多い島前ですが、地学的にも実に興味深い島なのです。

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