ブナの中庭で

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火山災害報道についての思い出

2011年02月10日 | Colombia
南米コロンビア共和国の片田舎、ベネズエラとの国境近くの町に住んでいた私。
世の中の動きに遅れまいと、ろくに読めもしない新聞を意地はって毎日買っていました。(El Tiempo紙が多かったかな)

20年前の当時、インターネットも国際電話もなく、3週間かかって届く手紙とNHK国際ラジオが唯一の情報。
「日本の記事が載っていないかな」と期待しながら紙面を眺めるのですが、日本の記事は、ほとんど無い!
コロンビアで報道される海外ニュースは、アメリカとヨーロッパで9割を占めていたと思います。
日本の記事はほとんどありませんでした。

しかし私が滞在していた2年間で、新聞1面に日本の記事が載ったのは3回ありました。

(1)雲仙普賢岳で火砕流が発生し甚大な被害が発生!(冒頭の写真)
(2)強烈な台風が日本を襲いリンゴに被害!
   (台風19号のことです)

コロンビアには活火山があるため雲仙普賢岳災害については大きく報じられ、私も現地で随分と日本の火山について尋ねられました。
またネバド・デル・ルイス火山の調査にも行ったことがあります。ネバド・デル・ルイス山の記事はこちらです

現地では泥流被害で2万3千人の命が奪われました。
現在、霧島連峰の新燃岳が噴火中ですが、火砕流や泥流災害が起きないことを、心より願っています。

さてコロンビアの新聞1面で日本の報道が3回あったと書きましたが、もう一回は何でしょうか?

それは1992年ブラジルのリオデジャネイロで開かれた地球サミットに関する記事です。
世界中のほぼ全ての国の大統領や首相クラスが集まった会議でしたが、日本は欠席しました。地球環境を真面目に考えていない日本はけしからん!ということで、新聞1面にデカデカと書かれた見出しは
「日本は地球の敵!」

心底恥ずかしかったです‥‥。

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