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福島原発から放出された放射性物質は広島原発の168.5個分

2011年08月28日 | 原子力・放射線
政府が、東京電力福島第一原発の1~3号機事故と、1945年の広島への原爆投下で、それぞれ大気中に飛散した放射性物質の核種ごとの試算値をまとめ、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会に提出していたことが分かった。半減期が約30年と長く、食品や土壌への深刻な汚染を引き起こすセシウム137の放出量を単純比較すると、福島第一原発からの放出量は広島原爆168.5個分に相当する。

福島第一原発事故は今年6月の国際原子力機関(IAEA)閣僚会議に対する日本政府報告書、広島原爆については「原子放射線の影響に関する国連科学委員会2000年報告」を基に試算されている。

セシウム137の放出量は、福島第一原発1~3号機が1万五千テラベクレル(テラは一兆)、広島原爆が89テラベクレル。このほかの主な核種では、福島事故で大量に飛散したヨウ素131(半減期約8日)は、福島が16万テラベクレル、広島が6万3千テラベクレルで、福島は広島原爆約2.5個分。
半減期が約28年と長く、内部被ばくの原因となるストロンチウム90が、福島が140テラベクレル、広島が58テラベクレルで、広島原爆約2.4個分となる。

ただ、政府は特別委に対し、福島事故と広島原爆との比較自体には「原子爆弾は爆風、熱線、中性子線を放出し、大量の殺傷、破壊に至らしめるもの。放射性物質の放出量で単純に比較することは合理的ではない」と否定的な考えを示している。

試算値は川内博史衆院科学技術・イノベーション推進特別委員長が8月9日の同委員会で「広島型原爆の何発分かを政府として正確に出してほしい」と要求していた。

(以上2001年8月25日、東京新聞)

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次々と明らかにされていく福島原発事故の恐ろしさ。
しかも放射性物質の放出はいまだ止まらず、今後は地下水や土壌へ汚染が広がっていきます。

自分は何もできないという非力感に心沈んでいましたが、今日生協のチラシで「福島の桃」を発見。
風評被害で福島県産の果物の小売価格が去年の半分に落ち込んだというニュースを思い出し、さっそく注文しました。
根本的解決には何の役にもたたないけれど、せめて自分のできることから。



4 コメント

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Unknown (Pearsword)
2011-08-28 08:31:09
このニュース、偶然、私もFaceBookで取り上げました。(誰も見てくれないけど)。
まだ、放射能流出が止まっていないのですか……。
 私には、何も出来ないですね。しかし、国民ひとりひとりの意識を高めて、2度と同じ惨事を起こさないような国にしなければなりません。
 しかし、なかなか民意が反映しない日本であったりもし、難しい問題ですね。
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上手く言えないけど… (fairy)
2011-08-29 02:15:45
先日、村上春樹の、スペインでの、speech読みましたか?
上手く表現できませんし、引っ張ってもこれませんが、機会があったら、探して読んでみて下さい。
世界に向けて、日本人の代表で、発信?してくれています。
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Pearswordさんへ (Repu)
2011-08-29 20:56:52
新しい首相が誕生することになりました。ぜひ脱原発社会を作っていってほしいと思います。
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fairyさんへ (Repu)
2011-08-29 20:59:30
村上春樹のスピーチ、アップされた当時に読みましたよ。もちろん!
その後、消されたというニュースを聞きましたが、現在はどうなのでしょうか‥‥。
コメントありがとうございました。
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