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冥王星の復活は?

2008年09月27日 | 気象・天文・自然現象一般
2006年8月に開かれた国際天文学連合(IAU)総会により、「惑星」を次の①~③をみたすものとして定義されました。
 ①太陽の周りを回る
 ②十分重くほぼ球状
 ③軌道近くに衛星を除き他の天体が無い
冥王星は自分の軌道上に小天体が多数あるため、惑星から「降格」されてしまいました。

先月アメリカで開かれた天文学者の「惑星大討論会The Great Planet Debate」では、惑星の定義そのものに対しての疑問が噴出。そして次の①と②をともに惑星とする提案で合意しました。
 ①軌道近くに他の天体が無い‥‥8個(水金地火木土天海)
 ②自分の重力でほぼ球状である‥‥5個(冥王星、エリス、マケマケ、ハウメア)
この討論会の定義だと太陽系の惑星は13個ということです。へ~、5個も増えるんだね!
本提案が次回の国際天文学連合(IAU)総会で採択されるかどうかは分かりませんが、会議の行方がちょっと面白そうです。



さて冥王星Plutoとはどのような天体でしょうか?
  発見:1930年2月18日、天文学者クライド・トンボー(米)による
  太陽からの平均の距離:39.4AU(つまり地球より39.4倍遠い)
  公転周期:247.74 年
  衛星の数:3個 ‥‥最大はカロンCharon
  大きさ:約2,300km(地球の0.18倍)
  質量:1.3 ×1022 kg (地球の0.0021倍)
  平均の表面温度:マイナス314度

でも地球から極めて遠いうえ、これまでに接近した探査機もいないため、詳細はナゾに包まれたままです。
2006年1月19日に打ち上げられたNASAのニュー・ホライズンズは、2015年7月14日に冥王星に最接近し観察撮影を行う予定だとか。
どんな映像が送られてくるのかなぁ、楽しみです。
しかし超高速で飛行する探査機でさえ、冥王星まで9年と半年もかかるのですね、遠いなぁ~ 

最後に豆知識をひとつ。元素でNo.92番のウラン (Uranium)、93番のネプツニウム (Neptunium)、94番のプルトニウム (Plutonium)はそれぞれ、天王星 (Uranus)、海王星 (Neptune)、冥王星 (Pluto) から取ったものなんですよ!
えっ、知ってるって?さすが~
(写真はNASA提供)

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