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雌鉾岳・大長征ルート

2021年05月03日 | アルパインクライミング
日本一の大スラブを登る。

***
雌鉾岳(宮崎県延岡市北方町)の大スラブに引かれた「大長征ルート」を登攀。
11ピッチのロングルートで、日本一の大スラブを堪能しました。

前日の夕方、アプローチを確認してロープ&ギア類を取り付きにデポ。


朝4時に鹿川キャンプ場を出発し取り付きへ。
5時40分にスタート。
1P目(5.5)45mなのにピン2つ。スラブのフリクションを信じて進むしかありません(汗)。


2P目(5.6)45mもランナウト。
3P目(5.6)35m、行き詰まってしまい、ルートを探して右往左往。何とかビレイポイントへ(大汗)。


4P目(5.6)35m、外傾したバンドを右上、ここで日が射し始めました。


登ってきたスラブを見下ろす。後続パーティが来ました。


5P目(5.7)35m、短く下った後はトラバース。セカンドの私も落ちられません。緊張~!
6P目(5.7)35m、右上の後に再びトラバース、超緊張~!


7P目(Ⅲ)20m、中央バンドを進み20m(と思われる)のビレイポイントでピッチを切りました。


8P目(5.9、のはずが10d)30m、ん?ん?難しい!

どうも「庵の滝ルート10d」に入り込んでしまったよう。大汗&冷や汗。
**正しくは7P目で中央バンドをもっと進まなければならなかったのでした**

迷って悩んだ挙句、草付きの小バンドを右に進んで何とか正規ルートへ合流(大幅に時間ロス)。
ここでは地元九州のクライマーに助けて頂き、ありがとうございました。

9P目(5.9)45m、スラブから左と右のクラックを使って一の坊主基部へ。


10P目(5.4)35m、バンドをトラバース、一ノ坊主と二ノ坊主の基部を経て三ノ坊主との間へ。


11P目(5.7)15m、快適なクラックから終了点へ。ここは雌鉾岳の山頂。(12時50分到着)

大感激です!3度目のトライでようやく登ることができたのでした。

下降路は2ルートありますが、一般登山道を下りました。
ハシゴとロープがあったり、沢を下ったり、パックン岩を見学したりと、充実の下山路。


鹿川キャンプ場から望む雌鉾岳(右ピーク)。

3度目の挑戦で登ることができて感激でした。

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