水力発電はその出力により次の5種類に分類されています。
大水力発電 - 100MW以上
中水力発電 - 100MW-10MW
小水力発電 - 10MW-1MW
ミニ水力発電 - 1MW-100kW
マイクロ水力発電 - 100kW未満
これらのうち、大水力発電とは大型ダムによるもの。一方、マイクロやミニは中小河川や用水路など、様々な水流を利用して発電を行うものです。
起伏に富んだ地形で降水量が多い日本では、ダムを作らなくても落差が大きい河川が多く、小水力以下の発電適地が多いです。全国で約2万カ所、合計1400万kWの可能性があるとのこと(環境省調べ)。
気になるのはコスト。発電設備の建設コストは1kWあたり120~150万円、出力200kWのミニ水力発電所なら、3億円弱の初期投資が必要。
しかし今年の7月より「全量固定価格買い取り制度」が開始されます。これにより決まった単価で電力会社は全量買い取る義務が生じます。
年間150万kW程度の発電量が得られれば、20年間で6億円の売電収入。発電所の寿命は約50年間なので、収益を生み続けると計算されます。
太陽光や風力と比較して安定的な発電量が見込まれる水力ですが、問題は河川の水利権。この調節をスムーズに行えるような制度が始まれば、一気に小水力は普及が進みそうです。
*冒頭写真:「全国小水発電事例集(全国小水力利用促進協議会)」の表紙より転載させていただきました。
大水力発電 - 100MW以上
中水力発電 - 100MW-10MW
小水力発電 - 10MW-1MW
ミニ水力発電 - 1MW-100kW
マイクロ水力発電 - 100kW未満
これらのうち、大水力発電とは大型ダムによるもの。一方、マイクロやミニは中小河川や用水路など、様々な水流を利用して発電を行うものです。
起伏に富んだ地形で降水量が多い日本では、ダムを作らなくても落差が大きい河川が多く、小水力以下の発電適地が多いです。全国で約2万カ所、合計1400万kWの可能性があるとのこと(環境省調べ)。
気になるのはコスト。発電設備の建設コストは1kWあたり120~150万円、出力200kWのミニ水力発電所なら、3億円弱の初期投資が必要。
しかし今年の7月より「全量固定価格買い取り制度」が開始されます。これにより決まった単価で電力会社は全量買い取る義務が生じます。
年間150万kW程度の発電量が得られれば、20年間で6億円の売電収入。発電所の寿命は約50年間なので、収益を生み続けると計算されます。
太陽光や風力と比較して安定的な発電量が見込まれる水力ですが、問題は河川の水利権。この調節をスムーズに行えるような制度が始まれば、一気に小水力は普及が進みそうです。
*冒頭写真:「全国小水発電事例集(全国小水力利用促進協議会)」の表紙より転載させていただきました。
で、中山間地のまちづくりといえば、旧山中町の東谷地区。動橋川の、かって水力発電所があった場所に、ミニ水力を復活させるという夢。もうひとつは、旧加賀市の三谷地区での取り組み。日谷川は水量が乏しいので、マイクロ水力なのかもしれません。
ただ、どんなに小さな規模の発電にも、水利権が付いてまわって…。難しいですね。
水利権はかつての「河川水=農業利用」の考え方を単に踏襲しているだけ、と感じてしまいます。再生可能エネルギーの時代、ぜひ再考をお願いしたいです。