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JICA協力隊員のSさんは、オハス・ハボンシージョ丘陵考古学博物館(マナビ県ポストビエホ市)に所属する考古学者。
彼は黒曜石の研究もしています。
先日Sさんと話をしていて、ふと思い出したことがありました。
カヤンベ市立博物館を訪問した時、確か黒曜石があったような・・・

写真を調べてみると、ふむ、黒曜石のようです。

さっそく再訪問してみました、入館料は無料です(笑)

対応して下さったのは、考古学者のアリエルArielさん。

彼はなんと黒曜石の研究者、論文を示して説明してくださいます。

「カヤンベ市南部にあるムジュミカMullumicaは古代より極上の黒曜石を産出」
「掘り出した黒曜石はオロロマOrolomという工房で加工され大勢の人が働いていた」
「黒曜石は高値で取引され、カヤンベは交易路の東西・南北の交差点だった」
黒曜石は美しく、かつ鋭い切り口でナイフや針などに利用できるので、貴重品だったのですね。

黒曜石の産地は、このバンバマルカbamba Marcaの南麓にあります。

(私も登ったことがありますが、全然知らなかった・・・)
カヤンベ博物館入口の展示には「古代カヤンベは交易路の交差点だった」、この意味が分かりました。

現在、黒曜石鉱山は私有地内にあり公開はされていないそうです。
しかし大きな黒曜石がゴロゴロあるそうで、もし機会があれば見てみたいものです。
協力隊員は専門性を有し、毎回非常に面白いお話を聞くことができます。
今回もSさんに新しい世界を教えていただき、感謝!