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エクアドルの風

国立公園のオーバーユースを避ける方法をみんなで討論

関係者全員で現地を視察し討論して公共事業を決定するのが、エクアドル流。

***
年が明けてから大量の観光客がカヤンベ国立公園に押し寄せて、大変な状況になっています。
その対応策として、入園の車両規制。
入口に駐車場を建設してマイカーはそこからバスに乗り換えて入園するという提案。
公園管理事務所が作成しました。(この事務所に私は所属、でも何も貢献していませんが・・)

3日前から事務所で会議が続いていました。


そして今朝、「会合があるから山へ行こう」と突然言われて連れ出され、なにも分からない私は???

公園入口ゲートに大勢の人が集まり、


左から、市環境課長、ピチンチャ県副知事、カヤンベ市長、公園管理事務所長。


マイカー用駐車場を設置してバスに乗り換える案の説明、その後は全員で現地を視察。








標高4000mの高原、高山植物が咲き誇っています。






この自然環境を守るための方策をみんなで討論。




さらに地元の人々を招待しての公開説明会。
多数の住民が質問したり意見を述べたり。


ひとつひとつに副知事、市長、公園長が丁寧に答え、最後は全員が原案に合意。


公園に多数の車が突然押し寄せるオーバーユース問題が発生して1カ月弱なのに、この迅速な対応。
公園管理事務所長のヴェルネルさんの素晴らしい手腕です。
そして公共事業を進めるためには住民合意が大切、ということ。

ところで日本では、どう行われている?
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