リバ剣士の挑戦

~ 40年の眠りから醒めた剣 ~

日本剣道形

2023年11月17日 | 剣道
昨年初めて剣道形を教えて頂いた。
今年は二段審査用に二回目となる。
思い返せば、中高生の時は部活としての剣道だったので
基礎体力強化と大会に勝つための稽古。なので剣道形には無縁だった。

先生方は審査前、一本づつ丁寧に指導してくれる。
その内容は、今まで知っている剣道とは異なる分野だ。
単に振り付けの講習ではない。
まさに一挙手一投足に意味があることを理解しその所作を教えて頂くものだ。

剣道形は「理合を知る事」とよく耳にする。
理合?聞いたことがない単語だ。
そんな言葉あるのか?調べてみるとどうも武術によく使われる用語のようだ。
「合理」とは似て非なり。
もっと深く思慮する必要があるようです。

剣道を再開しなければ無縁だった「日本剣道型」
いいものに出会えた気持ちです。




大人の剣道

2023年11月05日 | 剣道
最近はすっかり涼しくなって稽古がしやすくなってきました。

なので、お相手して頂く先生も増えます。
館長に見て頂くと
「あなたの剣道は中高生の剣道です。大人の剣道をやりなさい」と言われる。
要は、やみくもに打つのではなく、機を得て打つのだと。
確かに高校生相手に稽古をすると、とてもついていけないスピードなので、
そんな剣道を求めることはもはや出来ない。
じっくり構えて美しい剣道がやりたいとは大いに思う。
しかし先生相手に機を捉えることなど簡単にはできない。
つい我慢しきれなく打ちに入ってしまう。当然軽々と避けられる。

「差し面はだめ、当てっこじゃない」
「相手が見えるとこまで振りかぶる。そのほうが早く打てる」
「前のめりにならない。腰から前に出す」
「右打ちになってる。左手を押し出す」
「打ち終わったあとバイザイしない。腕の伸ばす」
「早く抜けてきれいに振り返って残心」

基本的なことばかりだが、私には出来ていない事ばかりだ。
こんな高段の先生にしっかり教えて頂けることを感謝したい。


剣道再開して考える

2023年11月01日 | 剣道
昨年春、剣道再開してすぐ、難問にあたった。

剣道やっている人には笑われるような話ではあるのだが。
B先生にまず面の基本打ちを見てもらった。
4本打った後、先生が「振り上げると同時に右足をすり足で出してみて。ゆっくりでいいから」と。
やってみる。あれ?できない。なぜできない?
つまり私の体は「まず振りかぶって、次に振り下ろすと同時に踏み込む」ことが染みついているのだ。だから先生の指導に体が違和感を覚える。
振りかぶる時足をだしたら、打つ時どうなる?踏み込んでから打つってこと?
モヤモヤしたまま、その日帰宅。

家に帰ってどうゆうことかよく考えた。
踏み込んから打つわけない。つまり、振り上げ、踏み込み、打突、を同時に行うってことか。と結論づける。
私の動きは初心者の基本打ちのままっだった。早く打とうとしても常に二拍子の打ちっだったのだ。
今まで教えてもらったことあっただろうか?よく聞いていなかっただけ?

皆さんは当たり前のことであろうが、私にとってはまさに眼から鱗の出来事でした。


大きな勘違い

2023年11月01日 | 剣道
剣道教室に通っていたころは先生の指導による稽古に必死で、
剣道に取り組む姿勢とか深く考えたことがなかったと思う。
ある日、先生と地稽古。
なかなか打ち込めずにいる私に対して先生が攻めてくる。
それを私は打たれるのが嫌で竹刀で受けてばかりいた。
「君は受けるのは上手いなあ」と先生。
私はそれを褒めてくれた、と受け取った。
自分は上手なんだ。「打ち」ではないが「受け」が上手いんだ。
それを高校で剣道やめるまでそう思っていた。

剣道再開にあたり、いろいろネットを見ていて気付いてしまった。
剣道は「受け」なんかじゃない。「攻め」なんだ。
あの頃、先生に言われたのは誉め言葉じゃない。大人のジョークだった。

なぁんだ。はっきり言ってほしかった。
「小学生に理解はできないですよ。先生。」

40年ぶりに言われたことに気付き、大変恥じる。




人生初の試合

2023年11月01日 | 剣道
小学3~6年生まで剣道教室に通っていた。
小学4年の頃、稽古終わりに先生に呼ばれる。「来月これに参加しなさい。四年生の部で。」と何か用紙をもらう。
家に帰って家族会議。
内容はよく覚えていないが「剣道大会」ではあることはわかった。
「まさか試合とかじゃないよね。合同練習とかかな」そんなこと言ってなかったし。
なんせ試合なんてまずルール知らない。稽古ばかりでやったことない。

当日、会場に行ったらとんでもなく大きな大会だった。
受付でエントリー。「やっぱりこれは試合だ」顔面蒼白。

長い時間待ってる間に、他の試合を見てルールを覚える。「三本勝負で二本取ったら勝ちか」「トーナメントだから負ければ終わりだ」「早くここから出たい…」

いざ勝負の時…
一瞬にして面(か小手)を取られた。そんな急に来る?って感じだった。
審判に白線に戻される。
二本目、奇跡的に面を取り返せた。
そして次、一本取って安堵した私と、取り返され闘争心むき出しの相手、すっかり飲み込まれ勝負あり。

席に帰って、見ていた父のもとへ。
何か励ましの言葉でもかけてくれたのだろうとは思うが、全く覚えがない。たぶん聞こえてなかった。
剣道初めて以来、稽古しかしていなかった自分が、初めて試合に出て勝敗を付けられた。
「あなたは負けです」と。ショックで呆然。

まさに「傷心」で帰宅しました。