厚生労働省が大きな調査は3年に1度、簡易な調査はその間にやっているそうです。調査内容は、世帯などの収入や支出に関するもので、昨年の調査の結果で、「生活が苦しい」と回答した世帯は前年から8ポイントあまり増え、59.6%だったようです。
これを捉えて、報道は、政府の失策として国民に知らせるために、「生活が苦しい」という言葉を強調してキャンペーンを始めています。中には、「約6割」などと高く見える数字がいいという観点からか、四捨五入している報道もあります。この調査では、給与や年金といた収入金額など質問するほか、仕送りだとか細かいことも聞いています。厚生労働省のホームページの出ています。報道を見るより、それを見て自分で判断した方がいいですよ。
テレビの報道を見ていると、「生活が苦しい」と感じているのはなぜかという疑問がわくでしょう。しかし、報道に出てくるのは、「生活が苦しい」という部分だけです。厚生労働省の調査の目的も解説しないのですよ。なぜ、苦しいと感じているのかという検証や裏付けもなく、ただ、調査に回答した人は「苦しい」と言っているからという、間抜けな報道ばかりです。報道は権力のチェック機関ではないのでしょうか。
そこで私が検証しました。厚生労働省のホームページで「国民生活基礎調査の結果」で検索すると出てくるのです。令和4年の分になるのでしょうね。
それによると、例えば、「各種世帯の所得等の状況」では、1世帯当たりの平均所得金額は545万7千円だそうですよ。高齢者世帯が318万3千円。高齢者以外の世帯では665万円。児童のいる世帯では785万円だそうです。
皆さんが見て、どう思われますか。苦しいように見えますか。私は、全く苦しいようには見えません。それより、保育士や介護士が一人の世帯だとかなら、苦しいというのは納得しますよ。これも私の切り取りでしょうか。
そもそも、苦しいだとか、何を持って判断基準とするのか難しいのに、それを質問する厚生労働省の官僚の頭の方が苦しいのではないのでしょうか。今の生活よりもっと豊かな生活を送りたいという気持ちは多くの人が持っているでしょう。「生活が苦しい」のはそういう気持ちでいるからですよ。
自分の生活を客観的にみることができる人であれば、苦しいとかは言わないと思いますよ。最後の砦として生活保護もありますし、障がい者やLGBTにも優しい日本は天国ですよ。