過去において、私の次女の就職活動を踏まえて、日本はコネ社会だと紹介しました。私は、それがいけないとは思いません。コネを受け入れる企業にも理由があるでしょう。身元がわかって安心だとか、大学教授から優秀な学生を優先して紹介してもらえるなど、企業の側の理由も理解できるからです。
しかし、コネで入った人間が役に立つかどうかはわかりません。また、大学などで優秀だと評価されている学生が企業に貢献できる人材として評価されるかどうかはわかりません。
私は、企業を経営してみて、いろいろな人間がいるなあと思います。そして、高学歴でも役に立つ人材もいれば、役に立たないとまでは言いませんが、どうしてこんな現場を把握していないような企画をするのかと思ってしまう人材もいます。
そこで思うことは、子供を持つ親の子供の将来に対する考え方については、高学歴であれば幸せになれるということが誤っていたのではないかと思うのです。つまり、親は、偏差値の高い高校・大学に入学し、卒業して一流企業や公務員に就職できれば、自分の子供は幸せになれるはずだと、勝手に思い込んでいるのですよね。自分がそういう生き方をしていないにもかかわらずです。私もそう思っていました。子供が優秀であることに越したことはありません。私は、子供達には偏差値の高い学校に行けば、選択肢が広がるからと教えていましたから。しかし、人として最低限度の基準は、自分で稼いで自分で暮らすことです。それで十分だと思うい始めたのです。
そして、子供がある程度大きくなって、孫もできて思うことは、子供については、その能力(いいところ)を認めて、自分の判断で努力できる人間にするということが大切だと思うようになりました。
私は、孫に対し、いいところを褒めますが、いけないところはいけないと言いますし、ケンカもします。小さい子供だからと馬鹿にしたくないのです。能力は低いところもあるでしょうが、一人の人間として真剣にぶつかっています。老人の優しさも大切と思いながら、両親の愛情をカバーできるようにしているつもりです。
究極は、本当に相手に対する愛情ですよね。それが、親の中には、自分の都合や体裁など、別の理由で子供に接してしまう人がいるのですよね。私の娘に言わせれば、東京都などでは、何でも1番がいいと思っている親が多いらしいです。蓮舫議員の2番ではダメなのかというのは、その課題の環境を知らない人の発言で、子育てとは違うと思うのです。
オリンピックなどの競技でも、1番と2番の扱いの違いに驚いて、やっぱり、1番がいいという発言を多く聞きますが、2番で強くなるものもあると思っています。1番以上に得られるケースもあります。すべては自分の心次第ですよね。
コネ社会を生きるためには、自己責任ということを自覚し、自分で行動し、自分で結果を受け入れること。これにつきます。コネ社会の結果はその企業が受け入れるわけですから、自分は自分で生きるだけです。今日は、私が経験してきて思ったことを書いてみました。