いかりじいじのブログ

「悪い円安」など経済報道の見方

 私は、経営の一環として、仕組債と呼ばれる債券の運用をしています。それで、証券会社の人とも付き合いがあるので、毎日、経済情勢をチェックしています。いろいろな報道機関が経済情勢を取り上げているのですが、まともな報道が少ないのはどうしてだろうと思うのです。
 記者が素人だからとは思えません。日経新聞のように専門性のある記者でさえ、左翼思想にひきづられた記事を書いているのです。日本の報道のどうしようもないところを感じています。
 以前から、日本の経済記事を読んでいて、それを根拠に判断すると誤ると思っていました。それで、最近、報道が「悪い円安」という見出しでキャンペーンをしているのをみて、本当にダメだと実感したわけです。
 少し前の物価の上昇の際もそうですよね。見出しには、「悪い物価高」を使っていました。なぜなら、日銀は2%の物価上昇を狙った金融政策をしているでしょう。ですから物価が上昇すると狙いどおりではないかという印象を与えると思っているように感じています。それで、資源やエネルギー価格が上がっていることによる「悪い物価高」というのです。そんな、理想どおりにいくわけないのに、いかないことが悪いかのように報道するのは愚かなことです。先の見通しがわかっていれば、皆、大金持ちになりますよ。
 日銀が政府の子会社といった安倍元総理を責めたり、日銀の政策を責めたりするような報道など、その思想や意図がわかるでしょう。
 それと、経済情勢は先行き不透明だとか、課題が山積しているとか使うでしょう。アホかと言いたいですよね。いつもそうなのですよ。それを今回がそうかのように使うのです。もっと、まともな報道機関になってほしいと思いました。
 私の持論は、「経済情勢は神様と同じ。」というものです。先のことは誰もわからないけど、すべての経済行動がつながっていると感じるからです。そして、それを誰の力でも思うようにはならないと。方向を持って行こうとすることはできるでしょうが、いろいろな人の行動が微妙に影響して、思わぬ結果を招くのですよ。
 今回の円安に関連した記事でも、最近、ようやくトヨタ自動車が過去最高益になりそうだという記事も出始めていますが、朝日新聞などは否定的な記事にしています。
 私が言いたいのは、今、円安で苦しんでいる企業は円高の時に儲けているだろうということです。逆に、今は、苦しいのかもしれません。しかし、手を打っているでしょう。変動するのはわかっているのですから。
 ですから、今回の円安も「悪い円安」とか、誰の立場で記事にしているのかわかりません。「円安の影響」とかで記事を書いて、メリット・デメリットを示し、日本の国として、全体的にはどう判断すべきなのかなのかや、以前の円高・円安の時にはどうしたのかなどを記事にしないと、教訓にならないでしょう。
 つまり、報道機関は、日本国民のことを思って書いているという意識が薄いのですよ。それがないから、国民からの支持も受けることができないのです。
 皆さんが、経済情勢の報道を見たならば、私が書いているようなことも思いながら見てください。くれぐれも、「アベノミクス」を「アホミクス」と呼ぶような変なおばさん経済学者のいうことを聞かないようにしてください。
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