皆さんは「女郎花(おみなえし)」
の花をご覧になった事がありますか。
「秋の七種(ななくさ)」
というものにも、
萩、桔梗、葛、藤袴、おみなえし、尾花、なでしこ
などと言ったりします。
琳派も古い昔の日本画ですので、
秋に「おみなえし」をお稽古します。
この黄色く、小っちゃいお花を
日本画は
どう描くのか。
写真は昨日の生徒さんの作品ですが、
赤茶いろと、緑色がポツポツと
垂らしてあります。
この茶色は、枯れた花の部分ではありません!
影の色味であり、
影がある=生命力
という事で、
熱い生命力の発露としての、茶色です。
そして、同様にこの緑色も、
神秘的な、
ある種、高次元的な、霊力の通った
生命力の出現しているところ。なんです。
茶色と緑色の点々には
そんな意味があります。
実際に自分達でも実習してみると、
大自然、黄色い小花を、
ずっと下の方から見上げている
先人のひたむきさが
じ~ん…と伝わってきて
「ああ、尊いなあ」と。
確かに、野辺に
このような黄色く 鮮やかな花が
咲いていたら、
ハッと息を呑んで、
思わず足を止める事でしょうね。
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また次回
紹介したいと思いますが、
この小さな、黄色い花の絵の中に
他にも先人の工夫が たくさん詰まっているんです🎵
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植物と蝶々の画像は
フリー素材から。