美味!な日々

鮎川哲也:悪魔はここに 星影龍三シリーズ

鮎川哲也さんの悪魔はここに』を読了しました。名探偵星影龍三シリーズの短編集です。鮎川さんのシリーズ物では鬼貫警部三番館のバーテンシリーズは読んだことがありましたが、このシリーズは初めて。

が、、、うーん、正直言ってもの足りないです。トリックなんかはさすが鮎川さん、全然文句はないのですが、、、、。何でかなと考えていて一つ思い当たったのは、この本、人間味が一切感じられないんです。星影龍三は名探偵だが性格が悪くて、、、とか、ワトソン役の推理作家鮎川さん()が愚痴りまくるシーンとか心情や性格を表す描写はたくさん出てくるのですが、それでも全然人間味が感じられないんです。文体のせいだけだとは思えません。うーん、惜しい、惜しいです鬼貫警部シリーズも、三番館のバーテンシリーズも好きなんですけどねぇ。

でも、どれもドラマ化しやすそうな編ばかりだなぁ(実際ドラマ化された編もあるそうです)。2時間ものにピッタシのボリュームですね(笑)。

悪魔はここに (光文社文庫 あ 2-47 鮎川哲也コレクション 星影龍三シリーズ)
鮎川 哲也
光文社

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