美味!な日々

石持浅海:水の迷宮

石持浅海さんの作品は何故だか「綺麗」「美しい」という言葉がしっくりきます。今回読んだのは文庫最新刊の『水の迷宮』。都内の水族館が舞台で、ある飼育員の命日の日に起きた事件を描いたミステリーです。この本を読んでいる間、頭の中は水一色になってましたね。石持さんの作品を読むのは『アイルランドの薔薇』『月の扉』に続いて3冊目ですが、どの作品も映像化されたらすごいきれいな映像になるんだろうなぁ…と想像しちゃいます。

本作では普段知らない水族館の裏側がかなり描かれていて、それももちろん興味深いのですが、何といっても人間と人間の信頼関係と・絆の強さの描写に一番惹かれます。夫婦、恋人、親友、上司と部下、同僚、、、などなどいろんな関係がこの水族館の中にぎゅっと詰まっていてそれが悲しい事件を起こし、そして色んな事が明らかになっていって…「あ、こういうハッピーエンド、罪の償い方も有りかもしれない」と思わせる、そんなお話でした。こんな魅力的な水族館がもし実在したら、絶対行きたいですね~。

水の迷宮 (光文社文庫 い 35-3)
石持 浅海
光文社

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アイルランドの薔薇 (光文社文庫)
石持 浅海
光文社

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月の扉 (光文社文庫)
石持 浅海
光文社

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