2022年10月の観劇録(その3)

11月に入って再度観に行った『キンキー・ブーツ』。中通路沿いの席で、目の前を有澤樟太郎くんみたいな人が通ったな～っと思っていたら、まさかの本人だった！(笑)

レオポルトシュタット＠新国立劇場 中劇場
家系図見ながら観たい…名前も関係性も一部しか覚えられん！と、ちょっと消化不良感が残るけど、ストッパード作品にしては分かりやすかったし、興味深く観ることができました。ユダヤ人の話では避けて通れないナチスのクダリにはやっぱり胸を締めつけられ…。この作品もまた、今のこの時期だから余計観る価値ある気がしました。浜中くんはどんどんお芝居上手くなるねぇ、素晴らしい。大勢の大人俳優に交じって子役達も奮闘していて素晴らしかったです。
中劇場をこんな風に広く使うって、初めてかも。10列目くらいまで座席とっぱらって広い広い舞台。壮観でした。

閃光ばなし＠東京建物ブリリアホール
毎回思うけど舞台の上の黒木華ちゃんは活き活きしている。映像からは想像できない大きな声に、素敵な歌声。安田くんと冒頭歌って踊るシーンの踊りもめちゃかわいい。
主人公のキャラと地域地域のわちゃわちゃが少々ウザめで、一幕などはそのわちゃわちゃが多すぎて段々シラケて来ちゃうのが難点。一方でラストの方のクレーンの演出は凄かった＆面白かったです。
で、今作では何と言ってもみのすけさんが秀逸！みのすけさんのシーンはオンステージ！という感じでめちゃくちゃ面白かったし美声もちらっと披露。良かったわ～。桑原裕子さんと小林けんいち氏も最高でした。

クランク・イン＠本多劇場
岩松さん作品にしては笑い多めじゃない？と思ったけど、それは伊勢志摩さんと富山えり子ちゃんの働きによるところですかね〜。伊勢さん、面白すぎ。吉高ちゃんは可愛いのに演技はハンサム。舞台と関係ないですが、駄目だと言われているのに出待ちしてたり、カテコで大声で叫ぶとか、男女問わず吉高ちゃんファンが少々熱狂的な感じなのが怖かったです。
秋山菜津子さんは格好悪いシーンであっても、演技が格好良くてやっぱり素敵。

トム・ストッパード (3) ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ (ハヤカワ演劇文庫 42) トム・ストッパード 早川書房

 

衛生: リズム&バキューム 福原充則 河出書房新社

岩松了戯曲集 2000-2022 岩松 了 リトル・モア