美味!な日々

2021年5月の観劇録(その1)

前と異なり、緊急事態宣言でも払戻しに応じる公演はごくわずか。演劇業界も厳しいのだろう…と同情しつつ、電車賃より人が少ないルートを選んで観劇する日々です。

東京ゴッドファーザーズ@新国立劇場 小劇場
緊急事態宣言の影響で図らずも初日観劇となりました。19時開演のお芝居なんていつぶりかしら。
演出が藤田さんなので間違いない、はずだけど、チャレンジングな演出も多いからな、と思いながら劇場入ったら、出入口に藤田さんが居て、ちょっと意味不明にテンション上がりました。笑
アニメーション映画の舞台化で現代が舞台なのでコロナ禍も織り込んだ脚本になってました。
舞台がセンターにあって、舞台装置がせり上がったり下がったりしながら場面転換していく構成。装置の上がり下がりの音がいい意味でうるさくて演出の一部になっていた気がします。
メインの松岡昌宏・夏子・マキタスポーツのやり取りにほっこりしつつ、元となったアニメは見ていないけど、きっとすべての登場人物それぞれにちゃんと設定というか背景があるんだろうけど、上演時間的に切ったのかなぁとか色々想像。いやぁ、宝くじどうなるのかなぁ。個人的には大石継太さんのママ役がツボ。
小劇場の藤田演出、初体験でしたが、なかなか良かったです。再演すべき佳品だと思います。

ブロードウェイと銃弾@日生劇場
初演の時も思ったけど、ストーリー的にエンディングがもやもやする作品。しかしながら、城田優&男性アンサンブルのタップダンスシーンを始めとするショー的なシーンは見応えあって、素晴らしいです。タップダンスシーンだけ何度でも見たいくらい。
何がいけないのか、全体的に笑いが滑り気味なのが残念だけど、橋本さとしさん始めとする芸達者な役者陣の頑張りでカバーしてる…みたいな。
瀬奈じゅん、愛加あゆ、保坂千寿と鈴木壮麻はのソロ歌唱も素晴らしいし、城田優のだみ声からのクリアボイス歌唱&平野綾のアニメ声からのパワフルボイス歌唱のギャップも良かった。初演時は平野綾のアニメ声に嫌気がした記憶があるのだけど、今回は2回観ても気にならなかった。もう慣れたのかもしれない(笑)。高木くんにはみんなに追いつけるよう頑張れ!と伝えたい。初演の浦井君と比べられてしまうのは可哀そうなのだけど、演技は良かったのに、歌がオケに負けてしまっていました。

DOORS@世田谷パブリックシアター

こんなトラブルがあるのね…というチケット発券トラブルで劇場着が遅れてしまい、最初の5分はロビーでモニタに映された映像だけ見るという…。涙
気を取り直して。世田谷パブリックシアターということもあってか前川さん(イキウメ)を思い出すようなパラレルワールドの物語で、終わってみればすごくハートフルじゃない?というお芝居でした。
バックボーンがバラバラな俳優陣が化学変化を産んでいて、それがとても面白かったです。鎌塚シリーズでもおなじみ(?)、
唐突に始まる歌と踊りにも笑ってしまいました。中でも早霧さんの踊りはダントツで美しかったなぁ。さすがです。踊り上手の次点は坂道仕込みの伊藤万理華。彼女は他の舞台(コメディ寄りが合いそう)でも観てみたい先が楽しみな俳優さんですね。

 
 
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