昨日は、久しぶりの保田昌龍寺での法事。
昌龍寺の開基家15代、16代の方の年回供養です。
昌龍寺が開創されて411年。私で23代目。
その礎をつくり、代々お守りいただいてきた開基家の子孫の方々と手を合わせるのは、先代、先々代の方の法事です。
最近になってお墓の裏山から下ろしてきたたくさんの古いお墓は、ほぼ江戸時代のもの。
とても柔和な表情の如意輪観音様のお姿の墓石もあって、歴史とともに風格も感じます。
蒸し暑い午後となりましたが、雨の影響も受けず、穏やかなお参りになりました。
昌龍寺の境内、特に参堂の階段下では紫陽花が満開になっています。
鎌倉のお寺さんや大雄山最乗寺の紫陽花も立派なものですが、
やっぱり自分ちの紫陽花がいいかな。
庫裡の裏には、斑入りの葉のガクアジサイが咲いています。
紫陽花で斑入りの葉はあまり見ないですね。
法事を終え、後片付けや掃除を終えて、静かになった境内を散策。
誰にも邪魔されず、境内をゆっくり歩きます。
お墓を廻り、裏山にのぼり、先日の大雨で崩れているところがないかなど確認します。
やはり何カ所か今後の課題になるようなところが出てきました。
懸案になっている参道階段の補修や、階段右の古くなった擁壁の補修は頭が痛いところです。
最近見積もりを取ったのですが、金額が大きすぎて断念してしまったくらいです。
何かいい方法はないか・・ない智恵を絞っているのですが、なかなか出てきません。
はてさて・・・なんとかしなきゃなあ
本堂西側の斜面の下は、以前ザリガニがいた小さな沼だったそうです。
そんな場所ですから、やはり今回も山からの絞り水が湧いて水たまりになっていました。
U字溝入れて排水をきちんとしないと、お寺の建物にも影響が出るかも。
こちらは何とかなりそう。
そんな風に、あれこれ思いを巡らし、次代に継承していくための方策に思いを巡らします。
ちゃんと繋げていくのは現住職の使命であり、義務でもありますからね。
ふと見ると、裏山の湧き水の所に何か動くものが・・
沢蟹がいました。
お食事中のようです。
脱皮したばかりなのか、まだ体全体が透けていて柔らかそうです。
いつもなら掌にのせて楽しんだりするところですが、今日はやめておきましょう。
横浜は紫陽花や沙羅の花が見頃です。
蒸し暑い日や肌寒い日が繰り返してやってきています。
くれぐれもお体に気を付けてください。
今日はここまで。