先月末に山形に帰ったのは既報の通り。
佛性寺に台風11号の被害はなかったですし、棚経最中の風雨もさほどひどくなかったので、無事お参りも終わってやれやれ、でありました。
寺に戻って玄関先の棚に眼をやると、小さなかわいらしいお人形が飾ってあります。
近所のお友達が作ってくれたとのこと。
面白い。
顔を見ると、お猿のような髪型というか、ちゃんと黒く髪の毛に染めてある。
しかも、物によっては髪型がハート💛になっています。
器用だねえ、顔も上手に作ってあって、と母にいいますと、あんたそれは風船かずらの種だよ、とのお答え。
どうやらさるっこ人形というらしい。
鉢植えの風船かずら。ほんとに小さなかわいらしい花を咲かせます。
風船状にできる実というか外皮というのか、外側のこの部分は熟すと茶色になります。で、その中にできるのがこの変わった模様の種。
不器用な私には想像もできませんが、こんな小さな種をピンセットでつまんで、小さく作った胴体部分に貼り付けていくのだそう。
ううう、こりゃワシには出来んな・・・眺めるだけにしよう (+_+)
3泊3日の滞在中、毎日何組ものお客さん(というか、近所のおばあちゃんたち)が来て、愚痴を言ったりトンチンカンな話をしたりしていくのを目の当たりにしました。
もちろん、相手するのは寺族である母。
うんうん、そうそう、いやいや、あははは・・・ああ、そうなんだ・・・
あまり言葉を差しはさまずに、はなしを聞いているその様子。なかなかできることではありません。
「いつもお母さんに助けてもらってるんだぁ」
異口同音に皆さん口にされます。
さるっこ人形も、そんな方々のひとりがお持ちくださったもの。
かえっていくときのお客さんたちの晴々した顔。
たいしたもんだ、ウチのかあさん。尊敬する、というか、かなわないな。
しかも96の祖母の介護しながらだもんなぁ・・・・・・・。
名ばかりの住職は・・・深く恥じ入るばかりであります。
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佛性寺の境内はシュウメイギクや萩、名残のコスモスが咲いて、間近に迫った秋の気配がちらほら。
早いところでは、来週にも稲刈りが始まるかな。
寒河江駅の近くにセレクトショップができたりなんかして、なんだか横浜赤レンガ倉庫みたい・・
帰るたびに少しずつ都会化されていく、というか、日本全国均質化計画に飲み込まれていくような場所が増えつつあって、複雑な気持ちになる私です。
今日はここまで。