12日、鶴見の大本山總持寺で、紫雲台猊下をご導師に向唐門(むかいからもん)の落慶式がありました。
登録有形文化財でもある、格式高い門です。
もともとは勅使門として、皇室関係者しか通ることを許されない門であります。
この立派な向唐門ですが、風雨や鳥害などで檜皮葺の屋根が傷み、数年かけて修繕したのです。
現場でご覧いただくと、その修理の技術の高さがよく解ります。
伝統建築に関しては全くの素人の私ですら、美しさにため息がもれます。 檜皮葺って艶っぽいですよねえ( ;∀;)
今回の唐門落慶法要は感染防止対策の一環で、出席者は全国總和会会長と副会長、總和会本部役員、
そして地元神奈川の東西總和会、嶽山会の会長と工事関係者、本山関係者のみという人数でした。
ご本山は今年開創700年という大きな節目を迎え、秋には慶讃法要が執り行われることになっています。
コロナウイルスの感染がある程度収まっていれば、安心して法要に出仕できるのですが、どうでしょうか・・
震災の追悼法要もそうでしたが、コロナ禍ではそういった大掛かりなの法要の在り方も、以前と同じようにというわけにはいかなくなるでしょう。
もっとも、コロナ禍でなくとも報恩の誠を表すのに大法要だけでなく他の方法もあるように思います。
道元禅師は言うに及ばず、總持寺御開山の瑩山さま、そして峨山さま明峰さまの求法修行の原点に立ちかえったらどのような法要になるだろうか、
と妄想を膨らます住職であります。
今日はここまで。