さんぜ通信

合掌の郷・倫勝寺のブログです。行事の案内やお寺の折々の風光をつづっていきます。 

20240626 總持寺つれづれ2

2024-06-26 16:50:23 | 曹洞宗

前回に引き続き、鶴見の本山、總持寺にお手伝いに行ってきました。
ご開山瑩山禅師様の700回大遠忌、典座寮(台所)のお手伝いです。

お手伝いの方々の中で私はもう最年長なので、老師、などと呼ばれてしまいます・・
別の褒められているわけでもないので、根性曲がっている私などは「年寄りだと思ってばかにすんなよ」くらいの気持ちで粛々と仕事をしております、はい。
うちの小僧と同じくらいの年齢の方々ですから、彼らの師匠と同じくらいの年齢なのでしょう。

さて、お手伝いに出たときは不肖も禅師様にお出しする食事(おかずの方です)を作っているので、結構気を使います。
禅師様の年齢を考えれば、お腹壊したらマズイ、とか、あまり固いものを出して歯が折れたら、とかいろんなことを考えます。
かと言って病人食でもいけませんので、いい塩梅のものを、その日冷蔵庫や乾物庫にあるものを使って作るわけですね。

そんな中から、この前作った車麩の揚げ煮とゴーヤの和え物の作り方を紹介します。
写真があればいいのだけれど、無いのです。

車麩の揚げ煮
 1:車麩はぬるま湯で戻して、食べやすい大きさに切り分けます。
  (車麩でなくても、高野豆腐や焼き麩でもできます)
 2:鍋にめんつゆをお湯で割ってかけうどんの汁程度の濃さにし、火にかけます。
  (家庭用に作るのであれば、めんつゆで十分いけます)
 3:戻した車麩を軽く絞って水切りし、片栗粉をまんべんなくつけ、油で揚げます。
 4:カリっと上がったら、2の汁鍋に入れて弱火で5.6分煮て出来上がり。見ためはまるで豚バラ肉。
 5:獅子唐の素揚げやナスを素揚げにして、4の鍋でさっと煮て一緒に盛り付ければ、なおよろし。

ゴーヤと根野菜の汐昆布和え 
  材料:ゴーヤ、大根、人参、汐昆布、こんにゃく
 1:ゴーヤは縦半分に切って種を取り、歯ごたえが残るくらいに厚さの半月切にして塩もみします。
 2:大根、人参はゴーヤの大きさに合わせていちょう切りにし、同じように塩もみします。
  (今回は剥いた大根の皮がたくさんあったので、それを使いました。皮の方が味が濃くておいしくできるのです)
 3:こんにゃくは縦半分に切った後、薄くそぎ切りにして3分くらいゆでて水にとり、ぺーパータオルなどでしっかり水けをふき取ります。
 4:1と2を軽く水洗いして塩分を取り、布巾などに包んで水気を絞ります。
 5:材料全部を混ぜ合わせて、味見します。汐昆布の量で味加減してください。
 6:盛り付け前にごま油少々を垂らして混ぜれば出来上がり。
 7:こんにゃくの代わりにタコやイカの刺身をつかえば、お酒のあてになおよろし。

さて、今回も總持寺境内をいろいろ見て回ってきました。

堂塔伽藍の詳しい説明はこちらからお願いします。
私のポンコツ説明では間違いもあるかもしれませんので・・((+_+))
リンク先の地図上の番号をクリックすると、説明を見ることができます。

ご本山の参道入口にある三松関(さんしょうかん)。通常では総門に相当する門でしょうか。
門の脇に小部屋があって、これから修行に上山する雲水さんや老師がみなりの点検をする場所でもあります。



その三松関を過ぎて参道を登っていくと、そこには巨大な三門がそびえています。
阿吽の仁王様は、若いころの横綱千代の富士さんがモデルになっていると聞いたことがあります。
仁王さまの写真はありません、あしからず。

で、三門向かって左上に、東北を向いてお立ちになられているのが平成救世観音さま。
東北の震災を機に、震災被災者、物故者の菩提を弔うため仏殿前からこちらにご移動されました。

三門をくぐって少し行くと右手に見えるのが、向唐門。
天皇陛下やその勅使をお迎えするための門。これもなかなかかっこいいのです。
先年、獣害や劣化による損傷を治すため修復工事が行われましたので、なかなかきれいです。



幾重にも重なる屋根の形は、七堂伽藍だからこそです。
屋根フェチの私にはたまりません。

向唐門を過ぎて進んでゆくと、大僧堂、衆寮、鐘鼓楼、放光堂と、重厚な木造建築が軒を並べます。

人数が減ったとはいえ、今も雲水さんたちが毎朝雑巾がけをしていますので廊下はピカピカであります。

屋根フェチ万歳、とでも言いたくなるようなこの重厚感。
放光堂はもともと山形県鶴岡市の總穏寺様の本堂でしたが、
能登のご本山が火災で焼失し鶴見に移転するにあたって「ご本山に本堂がなくては」とまるごと解体して移築、寄付してくださったものなのです。

放光堂を背にして進むと見えてくるのが、仏殿です。

今回は扉の隙間から中をのぞかせてもらいました。

永平寺もそうですが、仏殿は石畳の床になっています。
冬の永平寺、仏殿は寒かったなあ・・・

修復が終わったばかりなので、天蓋や瓔珞もピカピカ。

お参りする方々も、覗き窓から手を合わせています。
開けっ放しにして自由拝観、というわけにはいかないんだろうなあ・・と、ちょっと思うワタシ。

仏殿に隣接した大祖堂の屋根フェチ写真はまた今度。

で、グルっと境内を一周して仕事場の典座寮がある三松閣に戻ってきました。
三松関ではありません、三松閣です。三門くぐってすぐ右にある巨大な建物。
入口エントランスは15.6年前でしょうか、かなり大掛かりな改修工事をおこないました。



現在は「禅カフェ茶房おかげや」というカフェもあって、結構人気です。
川崎の某せんべいやさんの「大師巻き」のoem商品もあって、ここはなかなか穴場です。
個人的には売店で売っている「おかき」が大好きで、時々買って帰ります。まじうまい。

ということで、總持寺つれづれの第2回目でした。
明日も午前中だけのお手伝いですが、ご本山に行ってきます。
写真撮れる時間は・・・う~ん、ないかな。

今日はここまで。



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