殿(しんがり)追走ハラヤマジツコ

フリーアナウンサー・原山実子のブログです。


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第47回 報知杯弥生賞

2010-03-07 23:58:42 | 馬~
季節が逆戻りしたかのような、冷たい雨が降る日曜日。
家を出る前に飛び込んできた、残念な残念なニュース。
今までのウオッカさんの、いろいろなレースを思い出しながら、競馬場に向いました。

競馬場のモニターで見た、阪神9レース・アルメリア賞。
横にいた馬にすごい勢いで寄られながらも、そこから伸びるあのルーラーシップの勝負根性!
間違いなく、お母様・エアグルーヴ譲りだと思いますっ。
(ご存知の競馬ファンも多いかと思いますが、ぜひ、動画サイトなどで1995年のいちょうステークスをご覧ください。勝負に燃えるオンナを怒らせると怖いのだ!)

そして、小雨の中のメインレースは、皐月賞と同じコース・同じ距離で行われる、弥生賞。

この馬場をヴィクトワールピサがどうこなすのか、
そして、時計がかかる馬場が良いなぁ…という関係者のコメントがあったアドマイヤテンクウ。
どっち?と思っていたら、アドマイヤテンクウは今日はマイナス20キロ。
朝日杯2着のエイシンアポロン…

悩ましい(馬券を買うのに)

しかし!
直線、エイシンアポロン!と思った瞬間、外から鋭い脚で延びてきたのは、
重馬場をものともしなかった、ヴィクトワールピサ!
強かったですねぇ!恐れ入りました。
レース後、武豊騎手は
「1戦1戦テーマを持って乗っていますが、馬もそれに応えてくれています。乗り味もいいし、瞬発力がある。大きい馬ですが、切れる脚もあります。
有力馬になったと思います。2歳チャンピオンのローズキングダムも実績馬ですし、強い馬だと思います。(このレースを)勝って再戦できるのはいいですね。」


角居調教師は
「2度目の輸送なのと、この馬場が合うか分からないので、人気でしたが不安はありました。1戦ごとに競馬を勉強していて、あらゆる課題をクリアしています。なかなか気性が勝った馬ですが、競馬場では素直になり、頭のいい馬です。」

良馬場だったらどんなスゴイ競馬になっていたのか…
本番が楽しみな1頭です!



そして、弥生賞の会見のあと、引退を発表したウオッカについての会見が行われました。
先日のレースの際、角居調教師は、レースであのような失速をする馬ではないと、心配していたそうです。
そして鼻出血を発症。オーナーと考えて、結論は二人とも同じだったそうです。
「長い間うちの厩舎の看板として頑張ってくれていました。
嬉しい事、つらい事もたくさん教えてくれました。
最後の最後まで、まだまだやることがあると教えてくれた馬でした。
ありがとう、お疲れ様と言いたいです。」



「ジャパンカップを勝った後鼻出血を発症しましたが、もう一度、ファンの前へという思いがあり、オーナーと協議して今回のドバイ行きを決めました。
もう一度、強いウオッカを見せたいという思いでした。
これから、いいお母さんになる旅に出ます。これからも温かく見守ってください」

折りしも、ダイワスカーレットの最初の子供が生まれたニュースも入ってきた今日。
牝馬には、まだこの先の大きなオシゴトが待っているのですね。
ウオッカさんのお子さんのデビューを楽しみに待ちたいと思います。
今まで、ありがとうございました。お疲れ様でした!