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服を着たまま、痛みもない「新型乳がん検診」を体験した

2022-02-11 12:00:00 | 日記
下記の記事は日経ウーマン様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。

30代後半から50代の女性が罹患(りかん)しやすいといわれている乳がん。国は40歳以上の女性に対して2年に一度の乳がん検診を推奨しています。検査をすることで乳がんを早期に見つけられるのはもちろん、乳がんではないことを確かめて安心することもできます。しかし乳がん検診は「痛い」「恥ずかしい」というイメージが強く、受診率は約45%にとどまっています。これらの課題を解決すると注目される新しい検査法を、30代の記者が体験してみました。
テクノロジーの力で変わる「乳がん検診」の姿
乳がん検診では問診とマンモグラフィーを行うのが一般的ですが、マンモグラフィーは「痛い」「恥ずかしい」という理由で、「できれば受けたくない」という声も多くあります。そんな中、テクノロジーを駆使して、これらの課題を解決する動きがあります。
現役の医師が開発した「ドゥイブス・サーチ」は、受診者が検査着を着たまま検査台の上でうつぶせになり、くりぬかれた穴の上に乳房を入れて撮影するMRI(磁気共鳴画像診断)という検査方法です。マンモグラフィーのように乳房を圧迫することなく、乳がん検診ができます。
ドゥイブス・サーチの全体像。乳房を置く部分に穴が開いている
全国31カ所の病院に導入されており、すでに7000人以上が受診しています。都内では6カ所で受診することができます。今回は東京・新宿にあるSeeds Clinic新宿三丁目で、30代の記者がドゥイブス・サーチを体験してきました。
「ドゥイブス・サーチ」を実際に受けてみた 所要時間は約1時間
受け付けをしたら、問診票に現在の健康状態や豊胸手術の有無などを記入します。「ドゥイブス・サーチ」は、乳房を圧迫しないため、豊胸手術した人も検査をすることができます。
次に、更衣室で鍵付きのロッカーの中に荷物を入れて、指定された検査着に着替えます。病院によっては、胸元を隠せるケープを用意してもらうことができます。検査台では安全上の処置として、金属品だけでなく、コンタクトレンズも外します。目が悪い人は眼鏡を用意しておくと安心です。
待機中はケープで胸元を隠せる
MRI室に移動したら、検査方法について説明を受けます。MRI装置から出る機械音から耳を守るために、耳栓を渡されます。また、検査中に不安なことがあったとき用に、ナースコールのようなボタンも渡されました。スイッチを押したら、すぐに検査がストップされます。うつぶせとなり穴の中に乳房を垂らして、耳栓を付けて、スイッチを握り、いざ筒型のMRI装置の中へ。
Seeds Clinic新宿三丁目は受診者が緊張を和らげられるよう、照明を紫やピンクなどに変えられるようになっている
検査時間は15~20分で終わります。うつぶせのため、痛みはありません。機械の中で音楽が流れていることもあり、機械音も気になりませんでした。最初は少し緊張しましたが、後半はうとうとして眠ってしまいそうになるくらい、リラックスしながら受けることができました。
検査が終わったら、着替えて受付で手続きを済ませて終了。病院を訪れてから1時間ほどでした。後日、検査結果の報告書とMRIで撮影した画像が指定の住所に郵送されます。
乳がん検診で今まで大きな課題だった「痛み」や「恥ずかしさ」を全く感じることのないMRI検査。いったい、どのような経緯で開発されたのでしょうか。
小児科医の経験が開発のきっかけに
開発したのは、ドゥイブス・サーチ(東京・港)代表で放射線科医の高原太郎さん。高原さんは、もともとは小児科医でしたが、受診してくる子どもの母親(30~40代)が、自身も乳がんを抱えて育児に苦労している様子を目にし、印象に残っていたといいます。
1990年ごろに日本でMRI装置が導入され、「MRIを使った乳がん検診」についてどうしても学びたいと思い、放射線科医に転向しました。
「ドゥイブス・サーチ」を開発した高原太郎さん
MRIの勉強をする傍ら、高原さんは乳がんを検査する方法の一つである「乳腺エコー検査」も担当していました。乳腺エコー検査の受診者の中には、手遅れに近いほど症状が進行している人もいたといいます。
「乳がん検査が重要なことは皆さん分かっているのですが、検査を受けていない理由を聞くと、『胸の大きさに左右差があるから見られたくない』『マンモグラフィーが痛かったので、それきり検査を受けていない』などの理由があがっていました。
乳がんを研究して博士論文を書いて学会で発表したり、米国エモリー大学でMRIについて学んだりする中で考案したのがドゥイブス・サーチです。磁気を使ったMRIで検査するため、痛みなし、胸を見せる必要なし、被曝(ひばく)なしというのが大きな特徴です」
受診料は2万円、ふるさと納税でも 今後は法人向けプランも検討
ドゥイブス・サーチの受診料は病院によって異なりますが、2万円前後で提供しているところがほとんどです。今回検査を受けたSeeds Clinic新宿三丁目も2万円(税抜)でした。乳がん検診は無料になる場合もあるため、高く感じてしまうのは事実です。
「MRI自体が高額なため、一般的な乳がん検診よりは高くなります。しかし、日本人に多い『高濃度乳房(デンスブレスト)』の人はマンモグラフィーでは乳がんが見つかりにくいため、無料の検査だけでは不十分な場合もあります。40歳以上の女性や、母親や姉妹が乳がんになったことのある30代の女性は無料の検査だけでなく、ドゥイブス・サーチも並行して受けることも考えてみてほしいです」
金銭面の課題を解決する手段として、今後は受診料の一部を企業が負担する法人向けプランも検討中だといいます。また、福岡県北九州市では、ふるさと納税の返礼品として提供しています(寄付額6万7000円~)。
「40代の日本人女性のうち、乳がん検診を定期的に受けていない人は約300万人いるといわれています。まずは、そのうちの10分の1、つまり約30万人に受けてもらうと、乳がん受診率を5%上げることができます。
ドゥイブス・サーチを扱える技師の育成を進め、検査結果をスピーディーに出せるアプリの開発も検討しています。そうすれば、現状の2万円よりも受診料を抑えることができます。導入する病院の数も増えているので、乳がん検診を敬遠している一人でも多くの女性に『痛くない』『恥ずかしくない』検査があることを知ってほしいです」
取材・文/橋本岬(日経xwoman) 写真/花井智子、ドゥイブス・サーチ提供



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