下記の記事は日刊ゲンダイヘルスケアデジタル様のホームページからお借りして紹介します。(コピー)です。
医療従事者を中心に3回目のワクチン接種が始まった。厚労省はモデルナ社のワクチンの追加接種(3回目)について18歳以上を対象とし、2回目までの半量を接種することで承認した。どれほどの効果が期待されるのか。
【Q】半分の量でも効果はあるのか?
【A】「効果はあります。モデルナ社の発表によれば、在来株やデルタ株にも90%以上の確率で抑えることができるとみられています。そもそもモデルナ社のワクチンはファイザー社のワクチンに比べてmRNAの量が3倍あります。また、モデルナ製のワクチンは20代への心筋炎が心配されていますが、半分の量にすることで、リスクも軽減されると思われます」
【Q】オミクロン株にも効果があるのか?
【A】「オミクロン株はスパイクタンパクの変異が30以上もあり、ワクチンを2回接種した人の血液中にある中和抗体の効果は、従来のウイルスに比べて低くなるという発表がされています。ただしモデルナ社は今月20日、3回目の追加免疫で効果は大幅に増強され、半分の量の50マイクログラムでおよそ37倍、2回目までの接種と同じ100マイクログラムを打てば83倍になると発表しています」
【Q】そもそもワクチンの接種量は、誰を基準に設定しているのか。日本人に適しているのか?
【A】「ワクチンの接種量は欧米人を基準に設定されています。これは体重にして日本人の1.3倍ほどになります。薬剤量は体重比などで量を決めるのが普通で、3回目以降は、これまでの基準よりも少なくても、あまり問題ないと考えられます」
【Q】中国のシノファームや米ジョンソン・エンド・ジョンソン社(J&J)のワクチンでは中和抗体があまり産生されないという調査結果がある。オミクロン株に対しても、ほとんど効果がないのか?
【A】「J&J社やロシア製(スプートニク)のワクチンは、人体に無害に改変したウイルスを運び屋にする『ウイルスベクターワクチン』です。2度、3度と接種するとウイルスベクターに対する抗体は上がりますが、コロナウイルスに対してはあまり抗体が上がらないので、オミクロン株に対してもあまり効果はないと思われます。中国のシノファームは死菌ワクチンで、もとよりmRNAワクチンと比べ免疫原性はあまり強くない。3度目を打てば少しは強くなるかもしれませんが、オミクロン株についてはあまり効果が高くはないでしょう。ワシントン大学とスイスのヒューマブス・バイオメドの研究調査では、シノファームを2度接種した者でオミクロン株に対する抗体を保有している人は13人中3人、J&Jは12人中1人、ロシアのスプートニクでは11人中0人と報告しています」
イスラエル保健省は、世界で初めて60歳以上の高齢者などを対象に4回目接種を承認した。新型コロナウイルスとの戦いはまだ続く。ワクチンの正しい知識を学んで防御していきたい。
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