続きです。
以下、覚え書きです。
間違ってたらすみません(^_^;)
講演①
「動物園のアムールトラの現状と保全」
王子動物園 獣医師の笠原先生によるお話でした。
アムールトラはネコ科最大
中国東北~ロシア沿海に生息
母子以外は単独で行動。
繁殖期は冬
王子動物園では
1976年「サーナ」国内初飼育
1977年 国内初人工繁殖
1978年 国内初自然繁殖
現在 レーニャ(メス) 2017.2.24生
↑前記事より再掲(^-^)/
2019.6.6 来園
ドイツからの出発時、入っていた輸送箱を破壊しかけたので、出国が延びたという、おてんばエピソードをもつレーニャさん(^^)
ショウヘイ(オス)2019.1.29生
↑このブログ記事の見出し画像にもしてますが、受付でいただいたバッジ。
2021.11.17来園 多摩動物公園生まれ
現在、外へ出る訓練中。
→紹介された動画では、外へ足を出してすぐのところにエサ(肉)を置いていたら、肉だけとってすぐ中へ入ってしまう姿が映っていました。
また、肉の置き場所が少し遠くなると、後ろ足はそのままで前足を出しながら身体を前へ必死に伸ばしたものの、肉に届かず、結果諦めるという姿も映ってました。
アムールトラはトラの中でも、警戒心が特に強いそうなので仕方ない面もあるかと思いますが、ショウヘイくん、頑張れ~q(*・ω・*)pファイト!
種の保存
生息域内保全 生息域外保全
→動物園は後者
国内での取り組み
血統登録簿を作成、繁殖計画
遺伝子多様性を保つ(海外から個体導入)
2021.12.31現在 24施設57頭飼育
問題点
縄張り意識が強い動物なので、多頭飼育には広大な敷地が必要。
講演②
「研究者が語るアムールトラの現状と保全」
兵庫県立大学 自然・科学研究所 杉本先生によるお話でした。
トラはかつてアジア中心に広く分布
1900年 約100000頭
1993年 約7000頭
2014年 約3500頭
20世紀に入り、森林の農地化、狩猟等の影響で減少。
カスピトラ
1970年2月 トルコでの狩猟記録が最後。カスピ海沿岸から極東ロシアまで広く分布。その後、人間活動により減少。絶滅?
2018年 トラの全ゲノムシーケンスを実施
現在6亜種
アムールトラ アモイトラ
マレートラ ベンガルトラ
スマトラトラ インドシナトラ
アムールトラ
オス 180kg~306kg
メス 100kg~167kg
寿命 15~20年 生息数500~600頭
繁殖期 冬
妊娠期間100日 2~4頭出産
追跡個体の多くが密猟者によって殺されている。
ロードキル 車を恐れず道に出てきてしまう。
行動圏
オス1385±531㎞²
メス 396±128㎞²
→オスの行動圏はとても広い。例えるなら、東京都の面積にオス2頭。
極東ロシアはエサとなる動物の生息密度が低い。
トラの食生
アカシカ、イノシンで8割。
有蹄類でまとめると、9~10割。
争いで殺し合うこともある。
クマを食べることもある。
生物に触れることなく採取できるDNA試料
糞、毛、尿、唾液
糞→表面を削って抽出できる。
しかし、餌種のDNAが混在してしまうなどの問題もある。
サンプリングは足跡を頼りにするので冬が良いが、雪がない時期は犬が有効。落ち葉の下の糞も発見してくれる。
DNA解析には、種判別、性判別、個体判別がある。
食性もDNAから分かる
ニホンジカ、ノロジカ、イノシシ
ヒョウに比べるとエサの多様度が低い
糞から継続的なモニタリング可能
→分布、個体数、遺伝的多様性、遺伝構造
アムールトラの保全のために
森林再生(生息可能地域を広げる)
家畜被害の補償
家畜を襲う個体を移動させる
密猟パトロール強化
密猟の厳罰化
環境教育の実施
(エサとなる)有蹄類の回復
人間活動抑制
メスの人為的導入
地域の連続性
調査研究の強化
寄付
・・・など
例えば、私たちが寄付をすると、密猟パトロールの備品購入につながる。
以上、お二方の先生からアムールトラについて約2時間、たくさん学ばせていただきました。
ありがとうございました(^ー^)
講演会終了後、撮らせていただいた剥製と骨格標本
その後、西宮へ移動し、コロナワクチン大規模接種会場で3回目ワクチン打ってきました。
ドリンクいただきました(・∀・)ノ
ついでに、もういっちょ!!
3月は県外受診(循環器)にも行ってきましたが、今回も問題なかったので、行った証拠だけ載せときまーす。
右肩脱臼後のリハビリが進んでいた頃だったので良かったですが、2月なら無理だったかもです、良かった(^_^;)
新年度が始まってしまいましたが、内科の方では近々、治療内容が変わる予定です。それと、再脱臼に気をつけて過ごしたいと思います(^-^)