昨年10月朝からIMAXで見た007の新作にしてダニエル・クレイグの最後のジェームズ・ボンド「ノータイムトゥダイ」。イアン・フレミングが書き下ろした007の処女作「カジノ・ロワイヤル」でそれまでのボンドではなく、若く、強く、鋭い、金髪で青い瞳の素晴らしいボンド像を作り上げたダニエル・クレイグ、歳を重ねて、渋みと色気を発揮しながら最後まで走り切り、潔かったです。ヴェスパーとの過去を引きずりながらスカイフォールでのMとの別れを経てマドレーヌとの未来を描く、納得のゆく脚本でしたし,ボンド愛に溢れていました。愛が溢れすぎで,この作品だけを見た人には理解出来ないかも知れませんし、長すぎると感じるかもしれませんが,ラストのルイ・アームストロングの歌う「女王陛下の007」の主題歌「愛はすべてを越えて」("We Have All the Time in the World")まで、僕は大好きです。